中国の新興EV(電気自動車)メーカーのSitech(新特汽車)が新ブランド「Gyon」を設立し、高度な自動運転走行技術を備えたラグジュアリーEVカーを米カリフォルニア州ロサンゼルスで初公開すると発表した。2018年8月8日に公開するようだ。
新型車は4秒で時速62マイル(約100キロ)に達するパワーを備え、1回の充電で航続距離は435マイル(約700キロ)に及ぶ。デザイン・設計は、米クライスラーや米フォードなどでコンセプトカーを手がけてきたGaffoglio Family Metalcrafters(GFMI)が担当し、ダイナミックなデザインに仕上がっているという。また、自動運転システムにはボッシュの技術が採用されており、高度な自動運転に期待が持たれる。
自動車大国から自動車強国への躍進を狙う中国では、国策のもとEVや自動運転車の開発が盛んに行われている。大手の北京汽車集団傘下の北京新能源汽車を筆頭に次々と新興企業も台頭し、EVメーカーだけでも60社以上に上ると言われている。
バッテリーやモーターなどの基幹部品の技術・性能は向上し、豊富な貴金属資源や関連特許の出願、新エネルギー技術の蓄積などの面ですでに日米欧に対抗できる水準に達しており、近い将来、EV大手の米テスラ社をおびやかすほどの存在に成長する可能性は十分にありそうだ。