トヨタ自動車(本社・愛知県豊田市)は2018年5月9日午後、2018年3月期の連結決算を発表した。豊田章男社長が午後2時半から代表スピーチに臨み、自動運転化やコネクテッド化を進めることなどに意欲を示し、「トヨタを『自動車を作る会社』から『モビリティカンパニー』にすることを決めた」と強調した。
今期(2019年3月期)の研究開発費については約1兆800億円と過去最高更新を見込んでいることを示した。自動運転やコネクテッドカーを含む次世代モビリティ社会における自動車関連技術の開発について、豊田社長は世界各国で開発を加速させる新興企業などを意識し、「新技術への投資を続けていきたい」と意欲を示した。
またスピーチでは「移動に関するあらゆるサービスを提供していく。そのサービスを自分たちの手で切り開き、100年に1度の変革を100年に1度の大チャンスと定め、進化していく」と強調した。
決算発表によると2018年3月期の新車販売台数は1044万台で、2019年3月期は約6万台増の1050万台を見込んでいるという。
【参考】トヨタ自動車の自動運転車開発のコンセプトなどについては「自動運転車、トヨタ自動車の開発コンセプトや事業展望を紐解く|自動運転ラボ