大分市、自動運転車を「市民の足」に 低速車両で実証実験スタート

市民からも好意的な声多く

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大分県大分市の車道で、県内では初となる自動運転車両の実証実験が行われている。実際に乗った市民からは大好評で、未来のクルマに対する関心の高さを如実に感じさせる話題となっている。

実験車両は、群馬大学と群馬県桐生市のベンチャー企業「シンクトゥギャザー」が開発した「低速電動小型バスeCOM-10」。GPS(全地球測位システム)やレーザーセンサー搭載で、障害物を避けながら自動で運行、信号停止もできる。最高時速19キロの低速で、大分駅から「南蛮BVNGO交流館」までを1日10往復する。実験は2018年10月28日まで。今後の観光活性や「市民の足」としての可能性を探っていく。

地方都市での自動運転の実証実験が企業や関連団体のバックアップの下、どんどん行われるようになっている。

首都圏以外の地方都市における自動運転車両の実証実験は、例えばこれまでに、福井県永平寺町(主な協力会社:パナソニック/実験車両:自動運転EVコミューター)、沖縄県北谷町(産業技術総合研究所/小型カート)、滋賀県近江市(先進モビリティ・地元協議会/マイクロバス)、島根県飯南町(アイサンテクノロジー/乗用車)、栃木県栃木市(ディーエヌエー=DeNA/小型バス)などで行われている。

交通過疎地の地方にとって自動運転車両の実用化は、運転手不足や高齢者の足の確保などの解決策として期待されている。国も、2020年の「ラストマイル自動運転」の実現や、2025年までの自動運転実用化を掲げており、こうした地方での実証実験が今後ますます加速することは確実だ。

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