データ管理大手の米NetApp(ネットアップ)社が、過去に開催したウェビナー「自動運転の普及拡大に向けた 『協力の基盤』のあり方〜データパイプラインからみえてくるもの〜」の動画を無料で配信している。
ウェビナーは2つの講演で構成されており、前半は自動運転OS(基本ソフト)「Autoware」を開発するティアフォーによる「自動運転の民主化 ティアフォーの挑戦」と題した特別講演、後半はNetAppによる「NetAppとAutomotive」と題した講演となっている。
■ティアフォーがSafety Reportなどについて特別講演
ティアフォーによる講演は、同社のCSTO(Chief Safe Technology Officer)兼フェローである二宮芳樹氏が担当し、ティアフォーの設立やこれまでの活動実績、今後の取り組みなどについてのほか、最近リリースした国内初の自動運転の「Safety Report」についても紹介している。
このSafety Reportは、ティアフォーの自動運転に対するアプローチや考え方、過去の実証実験で得られた安全性に関する知見、今後の課題と対策などが集約された資料で、今回の特別講演ではSafety Reportの中で公表されている「ODDの類型化とReference Design」などが説明された。
Autowareを活用したさまざまなタイプの自動運転車両についても説明されているほか、実証実験の動画もふんだんに紹介されており、実際にどのような技術を活用してどうやって自動運転が実現しているのかを知ることもできる。
【参考】関連記事としては「【資料解説】ティアフォーが公開した自動運転のセーフティレポートとは」も参照。
■データパイプラインにおける課題やマネージメント方法は?
二宮氏は、実車走行データを活用した評価・検証やデータベースの増強などのためのデータパイプラインについても概念図を使って紹介しており、データパイプラインにおける課題については「データが増大→データの扱いと蓄積の課題」などと説明している。
二宮氏による講演のあと、NetAppの日本法人であるネットアップ合同会社から常務執行役員の近藤正孝CTO(最高技術責任者)が登場し、自動運転時代に必須のデータライフサイクルマネージメントについて解説した上で、同社のソリューションを紹介している。
ちなみに動画ではライブ配信時のQ&Aの模様も視聴できる。
【参考】関連記事としては「【特集・目次】自動運転車1台あたり2ペタバイトの衝撃〜自動運転×データマネジメント〜」も参照。