日本では実証実験中のものが多いとはいえ、MaaSアプリが続々と誕生している。「ぶらりすと」もその一つだ。
近鉄グループホールディングス株式会社(本社:大阪市天王寺区/代表取締役社長:吉田昌功)はこのほど、来年1月9日から3月31日にかけ、観光地型MaaS専用アプリ「ぶらりすと」を使った実証実験の第2弾を実施すると発表した。
このアプリを使った実証実験は今年10〜11月にかけて2カ月間実施され、第2弾はこれに続くものだ。同社は報道発表で「オンデマンド交通の検索・予約に加え、決済までシームレスなサービスをご利用いただけます」と第2弾の特徴を説明している。
多言語対応であることも特徴で、訪日観光客に利用してもらうことも前提としている。MaaSアプリでは電車やバス、タクシー、海上タクシーなどを予約・決済することができ、訪日外国人が実証エリアである志摩を移動しやすくなることで、インバウンド消費の増加も期待できそうだ。
■MaaSアプリも百花繚乱の時代に
日本国内では既に地域などに特化したさまざまなMaaSアプリが存在している。小田急電鉄の「EMot」や西日本旅客鉄道の「setowa」、WILLERの「WILLERS」、神姫バスの「PassRu」、そしてトヨタの「my route」といったところだ。
フィンランド発祥で元祖MaaSサービスと言われる「Whim」も日本でサービス開始に取り組んでおり、日本におけるMaaSアプリも百花繚乱の時代が近い将来やってくる。それまでに各アプリがどこまでUI/UXやサービス内容を高めていけるかが注目される。
【参考】関連記事としては「MaaSアプリ、まとめて解説!新潮流、国内で続々リリース!」も参照。