中国発の電気自動車(EV)スタートアップであるHuman Horizonsが、2020年末から生産を開始する完全電動車両「HiPhi X」について、当初から自動運転レベル3を搭載すると豪語している。
日本のホンダを含む複数の自動車メーカーが今年下旬から来年にかけ、市場に自動運転レベル3の搭載車両を投入するものとみられており、Human Horizonsも名乗りを上げた形となっている。
■HiPhi Xはどんな車両として投入されるのか
HiPhi XはOTA(Over The Air)によるソフトウェアアップデートで、常にソフトウェアの最新バージョンを搭載している状況を保てることが特徴のようだ。スマートフォンOSのアップデートをイメージすると分かりやすい。
同社はHiPhi Xについて、周囲の環境や乗員、多数の車両パラメーターと連携しながら、自らさまざまなことを学習する「自己学習スマート車両」としてもPRしている。
■Human Horizonsが自動運転開発企業の宿敵に?
Human Horizonsは2017年創業のEVスタートアップだ。2018年10月に「次世代のモビリティをよりスマートにする」ことを目的とした戦略を発表している。
その戦略では「新しいスマート車両の開発・製造」「車両やそれに伴うネットワークと資源のシェア」「コネクテッドカーと先進の自動運転システム」「スマート輸送アプリケーション」「スマートシティ開発」が核とされている。
Human Horizonsの自動運転技術はまだ未知数な部分もあるが、優れた自動運転技術がHiPhi Xに搭載されれば、自動運転車両を開発している自動車メーカーやIT企業の宿敵となりそうだ。
【参考】関連記事としては「自動運転レベル3の定義や開発状況は?日本と海外の現状まとめ」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)