トヨタが静岡県で建設中の「Woven City」。自動運転など先進技術を試す実証都市だ。そのWoven City向けにトヨタが「City OS」を開発していることが、2021年10月12日までに明らかになった。トヨタ子会社の求人情報から判明した。
日本語にするなら「都市OS」と言ったところか。一体どのような役目を果たすOS(基本ソフト)となるのだろうか。
■「ウーブンシティのデジタルの心臓部」
トヨタの子会社であるウーブン・プラネット・ホールディングスは現在、City OSの開発に携わるエンジニアを複数のポジションで募集している。その募集要項の中でCity OSについての説明が登場する。
▼Woven Planet Holdings, Inc. – DevOps Engineer, City OS
https://jobs.lever.co/woven-planet/e06961e1-0dc6-4dd6-8727-d31eacc36a21
募集要項では、City OSはソフトウェアプラットフォームであり、「ウーブンシティのデジタルの心臓部(the digital heart of Woven City)」と説明されているほか、City OSを通じてデジタルで接続されたすべてのサービスが編成され、提供されることになるという。
City OSはまずはWoven Cityを開発者のために構築されるが、Woven Cityの進化に貢献してくれる外部の発明家にもオープンにするようだ。
それ以上あまり詳しいことは書かれていないが、Woven CityにとってCity OSがデジタルサービスの土台となるソフトウェアプラットフォームであることは間違いなさそうだ。
■今後の公式発表に注目
Woven Cityの着工式は2021年2月に行われ、今のところは2024年以降の開業が目指されている。現在は基礎工事が進められている段階だが、同時にCity OSを開発するプロジェクトもすでに進められているわけだ。今後のCity OSに関する公式な発表を待ちたい。
【参考】関連記事としては「トヨタWoven Cityの初期住民は8種類、あなたは住める?自動運転を試す街」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)