米国各地でドライバーレスの自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを展開しているGoogle系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)。高い技術力で世界の自動運転開発をリードする存在だ。しかし、たびたび危険走行をしたりトラブルを起こしたりすることでも知られている。
2026年に入っても早速、アリゾナ州フェニックスで路面電車の線路に進入するという出来事が起きた。正面からは電車が迫ってきており、ロボタクシー車内にいた乗客は急いで車外に出て危険を回避することができた。
Waymoの自動運転システムの誤認が原因と考えられ、一歩間違うと重大な事故につながる可能性があった。
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■乗客を乗せたまま線路に進入
2026年1月初め、フェニックスでWaymoのロボタクシーが線路に進入し、そのまま走るというトラブルがあった。周囲にいた人がその様子を撮影し、SNSに投稿している。
フェニックスの電車はライトレール(LRT)と呼ばれる路面電車となっており、車道と車道の間を通っている。その線路に入り込み進んでしまったのだ。線路の対向車線からは電車が向かってきているが、Waymo車は一時停止して線路にとどまった。接触は回避できたようだ。
車内には乗客がいたが、迫ってくる電車を前にWaymo車が停まったタイミングで車外に出ることができた。その後、Waymo車はまたゆっくりと走り出したようだ。周囲の車のドライバーの中には、一時停止してあきれたように様子を見ている人もいる。
YouTubeのコメント欄では「WaymoではなくTrainmoだ」という書き込みもあった。
■Waymoが道路を勘違いした?
トラブル発生当時、周辺では工事が行われていた。今回の誤進入は、Waymoのロボタクシーの自動運転システムが工事区域を走行可能な道路と誤認識したことが原因だと考えられている。Waymoはこの事案について把握し、経緯を調査中だという。
なお路面電車を運営するバレー・メトロの広報担当者は当時の状況について明らかにしており、「ライトレールの運行スタッフが現場に急行し、Waymoにも連絡を取った。運行への影響を最小限に抑えるため、北行き・南行きの列車は乗客を相互に乗り換えさせた上で、折り返して運行を継続した」と説明したという。
アリゾナ州の交通当局はこの件について、現時点ではコメントを出していない。ただし市民のWaymoに対する不信感は広がってきていることが予想される。
■対向車線に進入するトラブルも起きていた
Waymoは少し前にも、対向車線に進入し逆走するというトラブルを起こしている。工事現場の渋滞を回避しようとして、一時的に逆の車線へ入り込んでしまったのだ。仮の車線が設けられており、Waymoの自動運転システムが勘違いをしたと考えられている。対向車が迫ってきている状況ではあったが、Waymo車が正しい車線に戻ったため衝突は回避できた。
いずれのトラブルも、周囲の人により動画を撮影されSNSに投稿されている。Waymoが公式に報告したりメディアが報じたりする前に、詳細な状況が一般に広まっているのだ。このように何度も危険走行の事例があると、ロボタクシーサービス展開エリアの市民はWaymoに対してネガティブな感情を抱くようになっていくかもしれない。
2018年にフェニックスで世界初のロボタクシーサービス商業化を果たしたWaymoは、カリフォルニア州サンフランシスコ・ロサンゼルスやテキサス州オースティンなどでも完全ドライバーレスでのサービスを展開している。また2026年には東京でもサービスを開始する予定であることを発表済みで、すでに都心部で実証実験を進めている段階にある。
こうしてたびたびトラブルが報告されると、自動運転車についての社会受容性が醸成されるのはすぐには難しそうだ。人間のようなケアレスミスをしないということが自動運転車の最大の利点だが、イレギュラーな状況においてはまだまだ人間のドライバーに分があるのか。
Waymoの自動運転システムの安全性向上が求められる。
【参考】関連記事としては「Googleの自動運転タクシー、また「逆走」→プチ炎上」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)