2024年に入り、日本ではライドシェア導入に向けての検討が本格化してきた。実用化を視野に入れた自動運転車による実証実験も各地で行われているなど、モビリティ関連のニュースが多くなってきた。
自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2024年2月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして4つ紹介する。
■Luup:リペアトレーナー
電動キックボードと電動アシスト自転車のシェアリングサービスを展開するLuupは、Service Operation部におけるリペアトレーナーを募集している。
リペアトレーナーは、Luupのサービスの根幹を支える機体の日々のリペア方法や作業手順を外部修理ベンダーへトレーニングするポジションだという。作業手順の見直しや、手順書の作成・見直し、定期的なトレーニングなどを担当する。
応募の際の必須条件は、トレーナーとしての人材育成経験や外部ベンダーのマネージメント経験、修理データからの故障統計や製品改善の立案などになる。また、品質問題の統計的分析スキルや二輪車のメカ、電気、ソフトウエア関連の知識があるとなお歓迎される。
勤務地は東京都で、年収600〜800万円となっている。
https://jp.indeed.com/viewjob?jk=ab2608fb2f71a436&tk=1hnepc9plk3ae800
【参考】関連記事としては「LUUP(ループ)とは?料金・サブスクプランは?電動キックボードの使い方は?」も参照。
■KINTOテクノロジーズ:Webアナリスト
トヨタグループでモビリティサービスを支える技術の開発などを担うKINTOテクノロジーズでは、トヨタの新規ビジネスをデータ起点でリードするWebアナリストを募集中だ。
具体的な業務内容として、各種Web分析ツールを複合的に駆使し、また生ログをSQLで加工するなどの高度なアプローチによる施策、サイト改善の提言のほか、データを適切に確実に取得するためのタグの設置プランニングと実装、各種Web分析ツールの活用、ビジネスサイドへの利用促進ビジネス企画メンバーからの分析依頼への対応、コンサルティングなどが挙げられている。
応募には、Web解析ツールの利用、各種設定の経験のほか、Webの生ログを使った非定型な分析経験、高度なSQLの経験、BtoC領域におけるE-Commerceでの集客、導線、リテンション、コンバージョン、デジタル広告分析などの経験などが必須条件だ。
勤務地は東京都中央区で、リモートワーク相談可となっている。予定年収は490〜900万円。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3009688632/
■INTLOOP:自動運転・MaaS領域の市場調査支援
人材紹介などを手掛けるINTLOOPは、自動運転・MaaS領域の市場調査支援を担う人材を急募している。業務委託という契約形態になり、勤務は2024年3月末まで。出資先の海外企業の日本へのビジネス展開に向けた調査分析支援を行う。
当該企業は自動運転EVシャーシを製造しており、完成車メーカーと異なる戦略検討が必要だという。そのためこの職種では、既存企業との差別化に向け、日本の公道などでの自動運転やMaaS分野における市場調査のほか、自動運転の分野における法規制の調査を行う。
3月末の社内上程に向け、資料作成や業界知見の提供を行い、定例会やレビュー会へ参加する。元請け企業のプロジェクトチームにジョインするという形式のようだ。
応募にあたり、自動車業界の知見や市場調査業務の経験、ドキュメント作成スキルが必要だ。フルリモートでの勤務で、月額報酬は税別で120〜150万円が提示されている。
■原田車両設計:機械設計開発者
自動車領域だけでなく、航空・宇宙、福祉・介護、自動運転、ロボティクスなど幅広い領域での設計開発に取り組む原田車両設計は、自動車部品もしくは先行開発品の機械設計開発業務を担う人材を募集中だ。経験や希望を考慮して、量産車両開発またはコンセプトモデル開発を担当する。
具体的には、量産車両開発ではシートやドアロック、ワイヤーハーネスなどの自動車部品の開発を行う。コンセプトモデル開発では、電動小型モビリティ、キックボードなどの先行開発を行う。
応募には、CATIA V5もしくはSolidworksで製品の3年以上の設計経験と、顧客折衝経験が必須となる。プロジェクトや配属により勤務地が異なるが、本社は愛知県みよし市で取引先は刈谷市、豊田市の企業が多いようだ。月給は25万円からとなっている。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3009422658
■専門知識を生かして即戦力に
電動キックボードのメンテナンスに関わる人材やサイトの改善案を提案するWebアナリストなど、モビリティ関連と一言で言ってもさまざまな求人が出てきており、求められるスキルはより高度になっている。
専門の知識や経験が必要な求人ばかりだが、その分野にマッチした知見があれば即戦力として活躍できそうだ。
【参考】関連記事としては「実証担当者など募集!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2024年1月】」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)