トヨタの2023年3月期第3四半期(2022年10〜12月期)の決算発表は、2023年2月9日に行われる。新社長の就任が発表されたあとであるだけに、弊メディアとしては自動運転関連の大型発表があるか期待していたが、今回はお預けとなりそうだ。
■エンジニア出身の佐藤新社長はどう動く?
トヨタのIRページでは2月9日の決算発表に関して「メディア向け会見なし」とされている。トヨタはこれまでも全ての決算発表でライブ中継を行っていたというわけではないので、今回のメディア向けの会見がないことは決して驚くことではない。
▼投資家情報|トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
https://global.toyota/jp/ir/
一方、ホンダが自動運転レベル3の車両を2021年3月に発売開始し、メルセデスもドイツでレベル3の有料オプション機能を市販車向けに展開する中、トヨタの出方に注目が集まっており、新社長の佐藤恒治氏が今後の自動運転戦略についてどう語るのかは、業界関係者の中で非常に関心が高まっているところだ。
佐藤新社長はエンジニア出身だけに、テスラのイーロン・マスク氏や、自動運転業界で今をときめく米Mobileye創業者のアムノン・シャシュア氏とも重なる部分がある。
彼らもいずれもエンジニア系経営者であり、先進技術の実用化を急スピードで進めている。トヨタの佐藤新社長も同じようなスピード感で自動運転技術の商用展開を前進させていくのだろうか。
【参考】関連記事としては「「エンジニア系経営者」が自動運転業界を牽引!成長企業の共通点を探る」も参照。
■「つくるのが好き」な佐藤新社長に注目
ちなみに佐藤新社長に関しては、トヨタのオウンドメディア「トヨタイムズ」の記事でも過去の経歴が詳しく説明されている。自らを「クルマ好き」と称するが、豊田章男氏の「乗るのが好き」というのとは異なり、佐藤新社長は「つくるのが好き」だという。
▼バトンタッチは爆音の中で|豊田社長が選んだ佐藤恒治次期社長
https://toyotatimes.jp/newscast/004.html
自動運転ラボとして、佐藤新社長が主導してつくる自動運転車はどのような形態・デザインになっていくのか、今後も目下の関心事だ。
【参考】関連記事としては「トヨタと自動運転(2023年最新版)」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)