電力ゼロでも姿勢保持できます!Piezo Sonicの自動運転ロボに栄誉

CEATEC AWARDで受賞、段差15cmもクリア

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出典:Piezo Sonicプレスリリース

2017年設立の株式会社Piezo Sonic(本社:東京都世田谷区/代表取締役:多田興平)=ピエゾソニック=の搬送用自律移動ロボット「Mighty-D3」が、「CEATEC AWARD 2022」のスタートアップ&ユニバーシティ部門でグランプリを受賞した。

2022年10月18〜21日に開催された最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC 2022」に出展して受賞したもので、ロボットの遠隔オペレーターの雇用創出のつながることなどが評価された。

AMR「Mighty-D3」はどんなロボット?

Mighty-D3は、障害物を回避し屋外と屋内の両方の環境で目的地まで自律的に移動できる「AMR」(自律走行搬送ロボット)だ。倉庫や病院、農地などでの利用のほか、生活支援や介護での活用が期待される。

日本の月面探査ロボットの機構を応用した特殊なサスペンション機構と、電力ゼロで姿勢を保持できるピエゾソニックモーターをステアリングに搭載しており、最大15センチの段差の乗り越えやその場旋回、真横移動が可能だ。

この電力ゼロで姿勢を保持できる独自のモーターをステアリングに採用したのは、世界初だという。

小型モーターの特徴を生かし、ロボット本体は65×50×60センチで重量25キロとコンパクトで軽量だ。運搬可能重量が最大30キログラムとなっている。

■2017年12月に設立されたPiezo Sonic

CEATEC2022にて展示される中から学術的や技術的観点、市場性や将来性等イノベーション性が高いと評価できるものを表彰するものだ。

Mighty-D3は他社製品と比べてコンパクトで走破性能が高いこと、物流やサービスロボット市場が今後拡大すると予想されていることから、ロボットオペレーターの雇用創出につながる期待や物を運搬するだけでなく生活支援といったさまざまな場面へ応用できる将来性が高く評価され、グランプリを受賞した。

2017年12月に設立されたPiezo Sonic。「人の生活を支え、人と共に行動できるロボット技術を開発し、より快適で豊かな社会の実現」を企業理念として掲げていることからも、同社のAMRはさまざまなシーンで活躍することが期待できそうだ。

【参考】関連記事としては「地図を自分で作る!オムロンの自動運転ロボに栄誉」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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