日本唯一の自動運転専門ニュースメディアである「自動運転ラボ」(運営:株式会社ストロボ)は、主要6転職サイトにおける2022年8月末時点の「自動運転」関連求人案件数と「MaaS」関連求人案件数をそれぞれまとめた。
■自動運転:前年同月比62.2%増の4万3,648件
「自動運転」の関連求人案件数(主要転職6サイト)は2022年8月末時点で、前月比11.9%増、前年同月比62.2%増の4万3,648件となった。2022年6月の4万1,336件を抜いて過去最多の件数となり、自動運転市場の活況ぶりが改めて鮮明になった。
主要転職6サイト別では、Indeedが前月比13.1%増の3万8,913件、dodaが同5.6%増の3,394件、リクナビNEXTが同4.2%減の1,065件、マイナビ転職が同3.5%増の149件、ランスタッドが前月と変わらず78件、エン転職は同12.5%減の49件。dodaは21カ月連続の増加を記録している。マイナビ転職は4カ月連続で件数が増えている。
■自動運転にチャレンジする地方企業も
自動運転関連求人は、大手や中小企業、ベンチャー企業というように、さまざまな規模の企業から案件が出ている状況はこれまで通りだが、最近では長崎県といった地方都市のシステム開発企業などが求人を出しているケースも目立つ。
自動運転市場の裾野が広がっている結果と言え、こうした地方企業が自動運転分野にチャレンジする例は今後増えてきそうだ。
■MaaS:前年同月比81.3%増の1,953件
「MaaS」の関連求人案件数(主要転職6サイト)は2022年8月末時点で、前月比3.4%増、前年同月比81.3%増の1,953件となった。2022年6月に記録した1,952件を上回り、過去最高となった。2,000件は目前だ。
主要転職サイト別では、Indeedが前月比3.4%増の1,283件、dodaが同8.4%増の467件、リクナビNEXTが同8.4%減の185件、マイナビ転職は同200.0%増の6件、ランスタッドとエン転職は前月と変わらずそれぞれ10件と2件という結果となっている。dodaの増加は11カ月連続。
MaaS関連求人では、「物流×MaaS」「観光×MaaS」というように、MaaSと他分野を絡めた事業に関する求人案件が増えてきている。
MaaSは移動の最適化や移動のサービス化を促す取り組みであり、こうした他分野とのマッシュマップは今後も増えてくるものと思われる。ちなみにすでにある取り組みとしては「医療×MaaS」「温泉×MaaS」などの事例がある。
【参考】関連記事としては「「自動運転」求人、前年比35%増の3万8,996件 2022年7月末調査」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)