ホンダのMaaS領域におけるサービスの企画立案・運営を担うホンダモビリティソリューションズ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:高見聡)の第3期(2021年4月〜2022年3月)の決算公告が、このほど官報に掲載された。当期純損失は7億4,205万円だった。
■決算概要(2022年3月31日現在)
賃借対象表の要旨(単位:千円)
▼資産の部
流動資産 944,974
固定資産 125,246
・資産合計 1,070,220
▼負債及び純資産の部
流動負債 2,173,624
固定負債 0
株主資本 △1,103,403
・資本金 100,000
・利益剰余金 △1,203,403
・・その他利益剰余金 △1,203,403
・・(うち当期純損失)(742,050)
負債及び純資産合計 1,070,220
■2020年2月設立、事業領域は?
ホンダの子会社でMaaS領域の事業を担うホンダモビリティソリューションズは2020年2月に設立された。
自動運転モビリティサービスやロボティクス・エネルギーなどを組み合わせた新しいサービスを提供することで、交通弱者への対応や渋滞、排ガス、交通事故などの社会課題を解決し、移動の利便性向上を目指している。
これまでホンダのカーシェアサービス「EveryGo」の事業運営を担い、MaaS分野での取り組みとしてneuetが運営するシェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」とEveryGoの連携などを行ってきた。
■自動運転モビリティサービスの展開も目指す
2022年4月には「クルーズ・オリジン」を使った東京都心部での自動運転モビリティサービスの展開を目指し、帝都自動車交通、国際自動車と基本合意書を締結したことを発表している。
3社はサービス設計や事業者間の役割、責任分担の在り方などについて検討していくようだ。2020年代半ばまでにオンデマンド型無人移動サービスの提供を目指しており、あと数年もすれば「クルーズ・オリジン」を都心で見かけることになるだろう。時事通信の独自取材 によれば、公道実証を始めることもホンダモビリティソリューションズの高見社長が明らかにしたようだ。
なお、クルーズ・オリジンは米GMとCruise(クルーズ)とホンダの3社で共同開発した自動運転モビリティサービス専用の車両だ。3社は2018年10月に資本・業務提携関係を締結し、2021年1月に日本での自動運転モビリティサービス事業に向けた協業で基本合意している。
※官報に掲載された決算公告に関する記事は「自動運転・MaaS企業 決算まとめ」から閲覧頂くことが可能です。
【参考】関連記事としては「増収増益!トヨタモビリティサービス、純利益は149%増の33億円」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)