ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏が取締役を務める株式会社Hakobot(本社:宮崎県宮崎市/代表取締役:大山純)がYouTubeチャンネルを開設し、独自に開発している自動配送ロボットの雪道走行テスト動画を6本公開している。
■「Hakobase」の悪路突破性を実証
このテストは、同社の自動走行ユニット「Hakobase(ハコベース)」の悪路突破性を実証するため、北海道大樹町の商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」のロケット射場の雪道を利用して、実際の業務工程に沿った形で行われたという。
雪道での悪路走破性テストはノーマルタイヤで行い、積雪量3センチ程度であれば問題がなく走行することが可能だったという。それ以上の積雪量では、試作機は車高が低い設定のため、前方フレーム部に雪が当たり、走行に難があったようだ。
また、凍結路面ではタイヤにチェーンを装着する必要性があることや、積載重量を増やすと車体が下がり段差を乗り越えづらくなることなど、今後の設計に生かせるポイントを複数見つけることができたようだ。
なお、Hakobotは実証実験のレポートを今後もYouTubeで発信していく予定だという。
▼[実証実験レポート] 2022年3月8日(火) 北海道スペースポート(HOSPO) Part1|note
https://note.com/hakobot/n/n85e7b3b216fb
■荷室ユニット部はカスタマイズ可能
2018年5月に宮崎県宮崎市で設立されたスタートアップのHakobotは、自社開発の自動走行ユニット「Hakobase」に荷室ユニットを合わせた配送ロボットを開発している。Hakobaseは4輪駆動(4WD)・4輪操舵(4WS)の独自設計で開発されている。
上部の荷室ユニット部はカスタマイズが可能で、イベント時にはデジタルサイネージ、災害時には救命道具を乗せるなど、さまざまな活用の仕方が想定されている。ちなみに現在搭載されている自動運転システムは、カメラ4台のみで自動運転が行えるという。
■2026年にバイアウト予定、Hakobotの今後に注目
Hakobaseは2022年中に自動配送ロボットの屋内用モデルを販売する予定だ。2023年には屋外走行モデルの販売もスタートする予定で、2026年にはバイアウト(事業売却)を目指している。
2022年12月に行われた株式投資型クラウドファンディングでは目標額を早々と達成し、Hakobotは設立以来注目を浴び続けている。今後も同社の動向に注目だ。
【参考】関連記事としては「ホリエモンが取締役の配送ロボ企業、2026年のバイアウトを予定」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)