自動運転やMaaSなど次世代技術や次世代サービスの事業は増えており、有望市場として注目されている。人員強化に向けた採用活動に力を入れる企業も多い。
自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2021年10月版では、各社が公開している案件の中から、自動運転・MaaS関連の特に注目したい案件をピックアップして紹介していく。
記事の目次
■ヤマハ発動機:低速モビリティ事業化に伴うアフターサービス業
自動運転システムの開発などに取り組むヤマハ発動機は、自動運転を含んだ人輸送や工場搬送の低速モビリティのアフターサービスや品質企画の担当者を募集している。
サービス店での教育や工場用自動搬送車の品質保証業務も担うようだ。オートバイや自動車の整備業務または設計業務経験が必須となっている。
勤務地は静岡県掛川市にある技術センターで、3カ月の試用期間後はフレックスタイム制で働ける。雇用形態は正社員で月給は23万〜40万円とされている。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005420917/
■ダイハツ工業:安全運転支援システム開発者
ダイハツはAEB(衝突被害軽減ブレーキ)や誤発信抑制制御、LKC(車線維持支援機能)、ACC(アダプティブクルーズコントロール)などを商品化する安全運転支援システム開発者を募集している。安全運転支援システムに関わる経験が必須だ。
能力や成果によって処遇が反映されるため、中途採用でも新卒採用と比較してハンデなく安心して仕事に打ち込めそうだ。
非管理職にはキャリア開発システムが用意されており、語学や品質管理手法、各職種に特化したものなど、バラエティ豊かな約600のコースの中から自分のスキルを上げるための研修を受講できるという。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005419664/
■コトラ:アジアのMaaS関連企業のデータマーケティング
総合商社のコトラは「MaaS for Business」事業の担当者を募集している。アジアのMaaS関連企業のモビリティサービスが取得する運行データや顧客の利用履歴、外部からの顧客の行動データを活用し、戦略・施策を立てて実行する仕事だ。
パートナー企業の経営陣やコトラの駐在員と協働して仕事を進めていくが、将来的には出資先の海外事業会社へ現地マネジメントとして駐在する可能性もある。
データマーケティング職務経験やTOEIC860点以上の英語力が必須で、モビリティサービスや自動車関連事業での職務経験もあるとなお良い。年収は経験や能力により変動し、最高で1,400万円と高額だ。
https://jp.indeed.com/%E4%BB%95%E4%BA%8B?jk=ed5e1947944f5699
■TIS:MaaS×キャッシュレスのアプリケーション技術者
クレジット基幹システム開発を手掛け国内シェア50%を誇る独立系プライムベンダーのTISは、スマホ決済とMaaS領域のBtoCシステムを企画から担当するアプリケーションエンジニアを募集している。新規サービスやMaaS関連システム、スマホ決済関連システムを開発し、開発に至るまでのマネジメントも担う。
1年後に新規サービスやMaaS関連の開発マネージャーへ、5年後には複数サービスを統括するサービスマネージャーへとステップアップする可能性がある。
学歴は不問だが、Webアプリやスマホアプリの開発・マネジメントの経験が必須だ。勤務先は愛知県名古屋市の本社で、雇用形態は正社員、月給は286,000円〜となっている。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005419785/
■【まとめ】将来有望な市場でキャリアアップへ
自動運転やMaaSなど将来有望な旬の市場に携わる職種へ挑戦したいと考えているなら、少しでも早い方がいい。この記事で紹介した案件が、転職を検討している人の参考になれば幸いだ。今回紹介した求人案件のほか、今後新たに出てくる案件にも注目していこう。
【参考】関連記事としては「テストエンジニアの職種も!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2021年9月】」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)