2030年、新車の2割が「自動運転車」に!

調査会社の予測から計算

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2030年には新車の2割程度が自動運転車になる——。ある民間調査会社が公表している市場予測をベースに計算すると、こうした将来がみえてくる。

■「自動運転車」の定義は?

「自動運転車」と一言で言っても、技術レベルなどによって自動運転化の度合いが異なる。具体的には、自動運転レベルは1〜5までの段階に分類される。

・レベル1(運転支援)システム側が速度かハンドルの制御を担う
・レベル2(部分自動運転)システム側が両方の制御を担う
レベル3(条件付自動運転)一定条件下での自動運転
レベル4(高度自動運転)限定エリアでの完全自動運転
レベル5(完全自動運転)エリアが限定されない完全自動運転

運転主体は、レベル1〜2が「ドライバー」、レベル3は「ドライバーとシステムの両方」、レベル4〜5は「システム」と一般的に解釈される。そのため、レベル4~5こそ自動運転車と定義できるだろう。

■将来は台数がどう変化していく?

矢野経済研究所が2019年5月に発表した将来予測(新車への搭載ベース)では、レベル1〜5の全台数とレベル4以上の台数は次のように推移していく。一番右の列にはレベル4以上の割合を計算して示した。

出典:矢野経済研究所の調査データを参考に作成

レベル4以上の台数は2030年になると全体の約18%占めるという結果だ。2025年の割合が約2.5%ということを考えると、2030年までの5年間で大幅に普及が進むようだ。

■【まとめ】夢の車が普及はすぐ

自動運転車はドライバーを運転から解放する夢のような乗り物と言える。ヒューマンエラーによって事故も減る。自動運転車の普及は遠い未来のように思えるが、映画やマンガでみたような未来の風景はすぐそこに来ている。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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