2018年7月、トヨタ出身エンジニアの小川雅弘氏が「屋根つき自転車」(ベロモービル)の普及を目指す会社「ベロアート・インテリジェンス」を京都で起業したことをご存じだろうか?
モビリティ業界では2018年、自動運転やコネクテッドカー、そして空飛ぶクルマなどに注目が集まったが、実はこの「屋根つき自転車」に大きな将来性を感じている関係者が少なからずいる。
自転車なのに車のように天候に左右されない上、税金とガソリン代はゼロ——。車のように使える上に維持費も安く、しかも「足こぎ」で健康にも良いなら、爆発的に流行する可能性があるからだ。
同社は現在、世界のベロモービル製造会社と日本販売の独占契約を結ぶなどしながら、ベロモービルの試乗会を開いてまずは認知度の向上などに取り組んでいる。2018年12月には、大阪・心斎橋で試乗イベントを開き(下記の動画はそのときの映像だ)、2019年の新年には奈良公園でも試乗会を開く。
しかもこの小川氏、実はトヨタで自動運転用画像認識アルゴリズムなどの開発を手掛けていた経歴を持っており、いずれは屋根つきの自動運転自転車を開発してしまうのでは…というような期待感もついつい持ってしまう。
2018年12月、プレスリリースで同社は「実用性を高めてリーズナブルな価格を実現したベロモービルの自社開発に取り組んでいく予定」と発表している。2019年、同社はどのような驚くべき発表を放つのか。わくわくせざるを得ない。
【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ」も参照。