脳の高度な空間認知機能を再現し、自動運転分野に応用!?——。そんな未来が来るかもしれない。
東芝とアメリカのジョンズホプキンス大学は2019年5月28日までに、脳内で空間認知をつかさどる「海馬」の機能の一部を小型な脳型AI(人工知能)ハードウェアで模倣・再現させることに成功したと発表した。これは世界で初のことだという。
同社によれば、高い空間認知能力が求められる自律移動型ロボットなどの小型化や省電力化に向けた活用が期待できるとしており、応用分野の一例として、自動運転や産業用ロボット、災害対策用ロボットなどを挙げている。
同社は「今後、脳型AIハードウェアのさらなる小型化の実現に向け研究を進め、脳神経科学の進歩とともにAIのさらなる高知能化を目指します」としている。
【参考】関連記事としては「東芝デバイス、画像認識を低消費電力で実現するAI搭載プロセッサーを展示 自動運転やADAS向け」も参照。