シンガポールの配車大手グラブの企業価値が140億ドル(約1.5兆円)に達したと、複数の海外メディアが同社の関係筋の話として2019年3月11日までに報じた。
同社の市場価値は2018年後半で110億ドルとされていた。グラブは先日、運用額が10兆円規模のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)から14億6000万ドル(約1600億円)の追記出資を受けたことを発表しており、SVFからの大型出資が企業価値を跳ね上げた形だ。
グラブは2012年に創業し、今では東南アジア最大級のユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)に成長した。ユーザー数も1000万人到達を目前に控えており、展開地域も8カ国235都市に広がっている。
米ウーバーや米リフトのように近く上場するという話は聞こえてこないが、ウーバーやリフトの上場後はライドシェア業界における次なる関心は、グラブの上場タイミングになってくるかもしれない。
【参考】関連記事としては「トヨタ自動車、ライドシェア大手グラブにトータルケアサービス提供」も参照。