6月1日の電波の日に合わせて情報通信の普及・振興を図る目的で設けられた「情報通信月間」において、取り組んでいる自動運転研究の功績が評価された金沢大学の菅沼直樹教授が、北陸総合通信局長表彰の「情報通信月間功労」を受けた。
評価された点については、「市街地で走行可能なセンサーを駆使した自動運転自動車の実用化に向け、石川県内において公道走行実験に取り組むとともに、超高齢社会における自動運転自動車の活用施策について研究を推進するなど、ICTを活用した自動運転技術の発展に多大な貢献をされた功績」とされている。
菅沼直樹教授は金沢大学の自動運転ユニット(計測制御研究室)のユニットリーダー。同研究室は自動運転の関連研究を1998年ごろに開始し、2015年2月には日本の大学では初となる一般道での自律型自動運転自動車の走行試験を行っている。
2019年1月からは、金沢大学と中部大学、名城大学の3校共同で自動運転レベル4(高度運転自動化)のシステム構築を目指す取り組みもスタートしており、金沢大学は研究開発責任者として技術開発や実証実験などを担当している。
【参考】関連記事としては「金沢大など3校、無人自動運転のシステム構築へ レベル4相当、要素技術開発で実現」も参照。