東京でタクシー事業を展開する大和自動車交通株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長:前島忻治)は2018年12月5日、台湾のタクシー事業者最大手「台湾大車隊」と業務提携の本契約を締結し、相互配車アプリサービスを開始したと発表した。
発表によれば、台湾大車隊のアプリから日本で配車注文があったときに大和タクシーを配車する実証実験を開始するという。国が異なるタクシー事業者間でのシステム連携について、同社は「実用化は日本初」としている。台湾のタクシー事業者が同様の取り組みをするのも過去に例がないようだ。
今後提供する具体的なサービスとしては、日本ユーザー向けと台湾ユーザー向けにそれぞれ内容を発表している。特に両社がそれぞれ提供している配車アプリを使って旅行中もタクシーの配車を旅行先でしやすくしていることが特徴だ。
【日本ユーザー向け】
- 大和自動車交通のホームページからの事前予約により、台湾大車隊タクシーの台湾観光タクシーと桃園空港送迎サービスを利用できる。
- 大和自動車交通タクシー配車アプリからの事前予約により台湾大車隊タクシーの桃園空港送迎サービスを、尚且つ、現地での同アプリ利用により台湾大車隊タクシーを即時配車注文できる。
【台湾ユーザー向け】
- 台湾大旅遊ホームページからの事前予約により、大和タクシーの東京観光タクシーと羽田・成田空港定額送迎サービスを利用できる。
- 台湾大車隊55688アプリからの事前予約により大和タクシーの羽田・成田空港定額送迎サービスを、尚且つ、東京での同アプリ利用により大和タクシーを即時配車注文できる。(実証実験)
大和自動車交通は相乗りタクシーや自動運転移動サービス、変動迎車料金、定額タクシーの実証実験に参加するなど、事業展開において新たな試みに積極的に取り組んでいる。AI(人工知能)需給予測システムの開発も手掛ける「みんなのタクシー株式会社」にも参画している。
【参考】関連記事としては「【インタビュー】変動料金やAI需給予測…革新×伝統で変革期勝ち抜く 大和自動車交通・タクシー事業統括部の小山部長」も参照。