BlackBerryとLGが提携拡大!自動運転・コネクテッドの取り組み強化

次世代デジタルコクピットの開発進める

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車載用セキュリティシステムを手掛けるカナダのブラックベリー社は2019年7月5日までに、韓国の電子機器大手LGエレクトロニクスと提携を拡大し、コネクテッドカーや自動運転車への取り組みを強化することを発表した。

ブラックベリーはもともとスマートフォン事業などを行っていたが、現在は自動車向け事業などに力を入れている。同社が手掛ける「BlackBerry QNX」はADAS(先進運転支援システム)やコネクテッドカーにも対応する車載システムで、日本を含む世界中の自動車メーカーや部品メーカーに採用されている。

一方、スマートフォンや家電なども手掛けるLGはビークル・コンポーネンツ事業部を持っており、自動車メーカーに対して車載用インフォテインメントシステムを提供してきた。

スマートフォン事業時代から協力体制にあった両社だが、今回の提携拡大ではBlackBerryが持つ幅広いソフトウェアを活用してLGが次世代のデジタルコクピット開発に取り組む。インフォテイメントシステム・デジタルインスツルメントクラスタ・テレマティクス等を統合したシステムを複数の自動車メーカーに提供していく方針だ。

具体的には、自動車メーカーが開発を進めるコネクテッドカーや自動運転車など次世代システムをターゲットに、BlackBerry QNXが持つセキュリティや音響技術など、さまざまな分野のソフトウェアを提供していくという。これらの機能をシステムレベルで統合し、パフォーマンスの最適化を行うエンジニアリングサービスも同時に行っていく。

■QNXの搭載実績、1億5000万台を突破

また別の報道発表では、2019年6月24日にBlackBerry QNXの自動車への搭載実績が1億5000万台を突破したことも明らかになった。2018年の搭載実績からは3000万台増加したことも公表され、コネクテッドカーなどの次世代自動車需要が増加していることがうかがえる。

BlackBerry QNXは日本のホンダを含む世界7社の自動車メーカーと、40社を超える車載OEMメーカーで採用されている。デンソーやパナソニックといった自動車メーカーへ部品供給を行うティア1メーカーやインテル、NVIDIAといった自動運転開発に関わる半導体メーカーとも提携している。

両社は今後も、自動運転やコネクテッドが普及する最先端の自動車づくりをサポートしていく方針だ。

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