自動車部品大手のフランス企業ヴァレオは、東京ビッグサイトで2019年10月24日から開催される「東京モーターショー2019」において、次世代通信規格「5G」を活用した自動運転車の遠隔操作ソリューション「DRIVE 4U REMOTE」の実演を披露すると発表した。
このソリューションは、自動運転車単体での運転制御ができなくなったときに備えるものだ。5G回線を活用した低遅延通信によって遠隔地から人間がリアルタイムに自動運転車を動かし、予期せぬ故障や気象の変化などに対応できるようにする。
こうしたソリューションは、自動運転レベル4(高度運転自動化)と自動運転レベル5(高度運転自動化)の車両を市販するためには必須のものだ。レベル4以上になると車に乗っている人が運転に全く関与しない前提となるため、制御不能のときに備える「保険」的ソリューションを実装させる必要があるためだ。
ヴァレオは既にこのDRIVE 4U REMOTEの公道実証を実施している。報道発表によれば、東京モーターショーでは、神奈川県横須賀市にあるヴァレオの自動運転車を会場から遠隔操作する様子を来場者に紹介するという。
ヴァレオはNTTドコモのブース内でこの技術の実演を行う。
【参考】関連記事としては「仏ヴァレオ、SIP第2期に参加 独自の自動運転車「Cruise4U」で東京臨海部を走行」も参照。