「アメリカの会社員の法人旅費の50%以上はウーバー(Uber)」。こんな調査結果が出ているのをご存じだろうか。つまり、既にアメリカ人の会社員が移動しようと陸上交通を使おうとするとき、ウーバーが既に有力な選択肢となっているということだ。
このデータ(Certify社, Business travel ground transportation report for Q1 2017)は2017年第1四半期現在の数字。ウーバーのシェアは53%、ライドシェアでウーバーのライバルのリフト(Lyft)のシェアは6%で、合計するとライドシェアのシェアは59%となる。
一方でタクシーは10%に過ぎない。1年前の数字からも4%減となっており、ますますアメリカでライドシェアが普及していることが鮮明となっている。ちなみにレンタカーも40%から31%にシェアを落としており、シェアサービスの定着を感じさせる。
この調査結果は国土交通政策研究「第148号」として国土交通政策研究所が2018年6月に発表した「運輸分野における個人の財・サービスの仲介ビジネスに係る国際的な動向・問題点等に関する調査研究」の中でまとめられている。詳しくは資料も確認してみてほしい。
しかしこうした状況は「自動運転タクシー」の登場によって将来はもっと変わるかもしれない。自動運転タクシーはいずれライドシェアやタクシーよりはるかに運賃が安くなると言われている。タクシーの10分の1になると推測しているレポートもあるくらいだ。
【参考】関連記事としては「タクシー運賃、自動運転化で10分の1 2030年に1000兆円市場に 米アーク・インベストメントが予想」も参照。