自動運転の実証実験は世界各地の公道で行われているが、そのほとんどが「念のため」人が乗った状態で行われている。乗用車タイプであってもそうなのだから、より車体が大きく事故が起きたときに被害が大きくなるトラックではなおさらだ。
こうした中、スウェーデンのスタートアップ企業「Einride」が人を同乗させない自動運転トラックの実証実験を開始したというニュースが飛び込んできた。CNNなどが報じた。同社はこうした実験を行うのは世界で初めてだとしているという。
ただ、やはりスウェーデンの交通当局も完全無人の自動運転トラックの実証実験には不安感もあるようで、実証実験中の速度制限を時速5キロと定めたようだ。実証実験は遠隔監視の下で行われ、事故などが起きないよう最大限の配慮がされるという。
ただ時速5キロ以内での実証実験とは言え、完全無人で公道実証を行うということは大きな一歩だ。Einrideの今後の展開が気になるところだ。
【参考】関連記事としては「無人トラックと隊列走行、取り組み状況まとめ 自動運転やAI技術を搭載、スタートアップも続々参入」も参照。