米ニューヨークのタクシーがウーバーなどのライドシェアサービスに対抗するため、通勤・帰宅ラッシュ時に郊外とマンハッタン区を結ぶルートの運賃を半額にするという驚愕のキャンペーンを開始した。日本では運賃規制があり、なかなかこうした顧客獲得戦略は実施しにくい。
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キャンペーンは同市のタクシーリムジン委員会(TLC)の承認によって実施されるもの。2年の条件付きで試験運用がTLCによって認められているタクシー配車アプリ「Waave(ワーベ)」を利用することが条件で、毎日午前6〜9時、午後5〜8時の乗車が対象となるという。
配車アプリを2017年から展開するワーベ社は2016年創業のスタートアップ企業。同社のダニエル・アイガー最高経営責任者(CEO)は、ニューヨーカーとタクシー運転手の両方の生活の質を向上させるための取り組みだ、という趣旨のコメントをしている。
ニューヨークではウーバーとシェア第2位のリフトの登録車両数が既にタクシー台数の4倍に達している。報道などによれば、ニューヨークでは乗客の減少などでタクシー運転手の自殺が相次いでいるという。
【参考】日本ではDiDiモビリティジャパンが2018年11月に毎週金・土曜のタクシー初乗り料金を無料にするプロモーションを実施すると発表し、話題になった。詳しくは「DiDiモビリティジャパン、毎週金土はタクシー初乗り無料に」も参照。Waaveの「公式サイト(英語版)」も参照。