経路検索サービス「駅すぱあと」を提供する株式会社ヴァル研究所(本社:東京都杉並区/代表取締役:菊池宗史)は2020年12月23日までに、日本での実証実験に導入されたMaaSアプリ「Whim(ウィム)」において、同社の複合経路検索・運賃計算API「mixway API」が採用されたことを発表した。
フィンランド企業MaaS Global社の手がける「Whim」は、電車やバス、タクシー、レンタカー、自転車・カーシェアなどのさまざまな交通手段を検索・予約・決済できることが特徴のアプリだ。
日本では2020年11月6日から三井不動産と提携し、千葉県の柏の葉周辺で特定のマンションの居住者を対象にWhimを使ったMaaS実証を行っており、この実証実験でヴァル研究所のmixway APIが採用されたようだ。
ヴァル研究所は2019年7月にmixway APIをリリースし、以来、MaaSに即したサービスを素早く構築できるAPIサービスとして知られている。
■mixway API採用でMaaS分野での注目度は益々高まる!?
1988年に「駅すぱあと」という乗り換えサービスを発売し、経路検索システムのパイオニア的存在であるヴァル研究所は、近年MaaS領域での取り組みや次世代の経路検索システムの研究や開発を進めている。
2019年10月には小田急電鉄とJR東日本と共同で立川駅周辺エリアを対象にしたMaaS実証実験に参加すると発表した。2020年7月には広告大手の博報堂と地域の移動課題や社会課題の解決を目的とした新たなMaaS開発を目指し、業務提携契約を締結したことを発表している。
そんなヴァル研究所が開発したmixway APIが元祖MaaSアプリとも言われるWhimに採用されたことで、ヴァル研究所のMaaS分野での注目度は益々高まっていきそうだ。
【参考】関連記事としては「三井不動産、日本初のマンション住民向けMaaSサブスク!Whimを導入」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)