トヨタは2020年9月18日までに、自車ADAS(先進運転支援システム)「Toyota Safety Sense」のPCS(プリクラッシュセーフティ)で検知対象が車のみの車両に対し、昼間の歩行者検知機能を追加するソフトウェアのアップグレードを開始することを発表した。
昼間に走行中に車両の影から歩行者が急に現れるなどしたとき、アップデートしたPCSであれば警報とブレーキで衝突回避や被害軽減をサポートする。
全国のトヨタ販売店でソフトウェアのアップグレードが可能だ。費用は4180円。
■新機能が作動する仕組みは?
Toyota Safety Senseとは、さまざまな機能を統合した衝突回避パッケージだ。PCSに加え、白線から逸脱を防止する「レーンディパーチャーアラート」や、夜間走行時にハイ・ロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」などの機能で構成されている。
今回アップデートで追加されるPCSの機能は次のようなステップで作動する。
車両に搭載されたレーザーレーダーと単眼カメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険がある場合はブザーやディスプレイ表示でドライバーに知らせ、ブレーキ操作を促す。
ドライバーがブレーキを踏んだ場合はプリクラッシュブレーキアシストが作動し、ドライバーがブレーキを踏んだ力をアシストする。一方ブレーキを踏めなかった場合は、自動(被害軽減)ブレーキが作動し、衝突回避・被害軽減をサポートする。
■自動運転につながるToyota Safety Senseの進化に注目
トヨタのToyota Safety Senseは自動運転機能ではないが、将来の自動運転化につながるさまざまな技術が実装されている。Toyota Safety Senseの進化に今後も注目だ。
【参考】関連記事としては「【最新版】ADASとは? 基礎知識や読み方などを徹底まとめ!」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)