タクシー相乗りマッチングアプリなどを手掛ける株式会社NearMe(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:髙原幸一郎)と、JR東日本のCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)であるJR東日本スタートアップ(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:柴田裕)は、2020年1月18日から新潟県新潟市で業界初の観光タクシー相乗りサービスとして、「新潟トラベルシャトル」の実証実験を行うと発表した。
NearMeのAI(人工知能)技術やルート最適化技術を活用して既存の観光タクシーを運用し、新潟の市内観光を促進するサービスを構築するのが目的だ。
新潟トラベルシャトルの導入により、オンデマンドの事前予約による利便性向上と相乗りによる乗客1人あたりの負担の軽減が期待されるほか、事業者側はルート最適化によって営業効率を高めることにもつなげることができそうだ。
利用者は利用日の前日までにウェブサイトで乗車予約し、乗車当日は選択した乗車場所に行くだけでいい。ウェブサイトでの事前決済のため、当日はキャッシュレスで観光を楽しめる。実験期間は2020年1月18日から3月末までの約2カ月間の予定だという。
■最適ルートでシャトルサービス!
タクシーの相乗りは、移動手段を統合する「MaaS」を構成する要素の1つだ。同社は成田空港と都市間を送迎する旅行者向けの「スマートシャトルサービス」も2019年8月27日から提供しており、MaaS関連の取り組みを強化している。
同サービスでは独自のAI技術により、新潟での取り組みと同様、複数の利用者をピックアップするための最適なルートが導きだされることが特徴だ。利用者はオンラインで事前予約するだけでよく、ホテルや自宅から空港までドアツードアで移動することができる。
利用者から好評の声が多かったことから、対象エリアを東京都内9区から15区に広げることも既に発表されている。
【参考】関連記事としては「AIによるルート最適化シャトル、東京15区に拡大 NearMeが発表」も参照。