市場調査会社の株式会社矢野経済研究所(本社:東京都中野区/代表取締役社長:水越孝)は2020年7月22日までに、新型コロナウイルスが業績に与える影響と収束後の経営環境変化を予測すべく、第一線で活躍する企業経営者などを対象にアンケート調査を実施した。
このアンケート調査では、業界の将来に大きな影響を与えると思われる技術や事業機会などについて聞いており、「AI(人工知能)」が1位、「次世代自動車(xEV)」が4位にランクインしている。
■「AI(人工知能)」が1位、「次世代自動車(xEV)」が4位
このアンケート調査は企業経営者やビジネスパーソン810人に対して実施され、「所属する会社の産業セクターにおいて、業界の将来に大きな影響を与えると思われる技術、事業機会、ビジネスモデル、製品、サービスなど」について、自由記述形式で2つまで回答を求めた。
その結果、トップは「AI(人工知能)」で、2位が「医療」、3位が「DX(デジタルトランスフォーメーション)」、4位が「次世代自動車(xEV)」となった。以下が上位7位までの集計結果だ。
次世代自動車が4位に入ったことについて、矢野経済研究所は「自動運転やCASEに対する注目度も業種を越えて高い調査結果となった」と分析している。
1位は「AI」という結果となった。AIもモビリティ業界とは無縁ではなく、AIの応用やマネタイズ領域としては自動運転分野が注目されている。
■新型コロナが自動運転への注目度を高める
新型コロナウイルスの感染拡大は、自動運転に対する注目度を高めた。今回、「次世代自動車(xEV)」が4位にランクインしたことは、こうしたことを反映した結果と言えそうだ。例えば、自動運転車やロボットを活用した「コンタクトレス配送」への注目度が高まった。
また新型コロナウイルスに関わらず、「自動運転レベル4」(高度運転自動化)のタクシーサービスの実用化に向けた動きが急加速しており、将来的に人々の移動に大きなインパクトを与えると感じている企業経営者などが多いことも、ランキングに影響を与えたとみられる。
【参考】関連記事としては「2020年の自動運転実証、コロナ患者減で実施続々と 首相は「配送実証」へ号令」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)