トヨタのMaaSアプリ「my route」、各地で利用広がる!JR九州などの取り組みでも

検索・予約・決済を一元化、デジタルチケットに販売可

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トヨタが展開するMaaSアプリ「my route(マイルート)」が、さまざまな実証実験やサービスで利用されるようになっている。例えば最近では、JR九州などが取り組む北九州でのMaaSサービスで、my routeを通じて観光にお得なチケットを販売することが明らかになった。

■北九州でのデジタルチケット販売に貢献

北九州における取り組みは、JR九州と西日本鉄道、タクシー事業を展開する第一交通産業の3社によるものだ。3社は2021年10月に、デジタルを活用したモビリティサービスの構築に関する覚書を結んでいる。

3社は連携してさまざまな交通関連サービスを展開していく計画で、その中の一つにmy routeを使ったデジタルチケットの販売がある。販売されるチケットは「北九州いってきまぁ~すチケット」だ。

このチケットは「交通チケット」と「特典クーポン」が組み合わせられたもので、交通チケットに関しては、「西小倉〜門司港」間のJRと北九州都市圏の西鉄のバスが乗り放題となる。特典クーポンには、対象の観光施設などが入場し放題になるクーポンなどがある。

発売開始は11月1日で、チケットの販売額は大人1,200円、中高生1,000円、小学生600円となっている。有効期間は「利用当日限り」となっている。

出典:JR九州プレスリリース

■各地で導入広まるmy route、業界を一歩リード?

my routeについてもう少し詳しく説明しておこう。my routeはさまざまな移動手段の「検索」「予約」「決済」がワンストップで可能なスマホアプリで、展開済み地域などでは、その地域のイベント情報や店舗情報を検索することが可能になっている。

出典:JR九州プレスリリース

一般的に「MaaS」とは、さまざまな交通手段を一元化する次世代交通サービスのことを指す。つまりmy routeを導入すれば、そのエリアでMaaSの実証実験や社会実装が可能になる。

こうした特徴もあり、my routeの導入が各地で広がりつつある。例えば沖縄県で交通事業者などが取り組む「沖縄スマートシフトプロジェクト」でも、2022年からmy routeが活用される予定となっている。

MaaSアプリは国内でも徐々に数が増え続け、どのアプリが将来的に大きなシェアを獲得するのか注目されるが、最近はmy routeの勢いが目立つ印象だ。果たして今の勢いのまま利用が広まっていくのか、今後も動向をウォッチしていきたい。

【参考】関連記事としては「トヨタのMaaSサービス「my route」を徹底解説」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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