東京臨海副都心エリアのバーチャルコンテンツを体験できるMaaS実証実験「Enjoy!おうちでお台場」がスタートした。2021年3月22日にかけて実施される。東京都が公募した「令和2年度MaaS社会実装モデル構築に関する実証事業」に採択されている取り組みだ、
実施機関は、KDDIや東京臨海高速鉄道、一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会、ドコモ・バイクシェア、ナビタイムジャパン、ゆりかもめ。ユーザーにオンラインでバーチャルコンテンツを体験してもらい、将来的な観光需要の創出につなげることがねらいだ。
将来的にこのエリアを訪れる際に役立つ、移動手段の複合検索が可能な地図アプリも提供する。
■バーチャルコンテンツで将来の観光需要を創出
実証実験では、お台場を舞台にしたテレビアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」とコラボし、バーチャル空間でテレビアニメにゆかりのあるスポット3カ所を回遊できるバーチャルコンテンツが提供される。
スマートフォンやタブレットにXRプラットフォームアプリ「STYLY」をインストールすれば体験可能だ。そのほか、STYLY専用のARコンテンツも同時公開される。
同時に、お台場の魅力をオンラインで体感できるよう、「Enjoy!おうちでお台場」サイトで臨海エリアや施設の魅力をまとめた動画も発信。体験・アクティビティ紹介として、近隣の「日本化学未来館」などに関するクイズや学習コンテンツなどを体験可能だ。
▼Enjoy!おうちでお台場
https://www.navitime.co.jp/static/maas/html/tokyo/odaiba_project.html?from=pr_all
さらに、臨海副都心エリアに住む人や今後観光で訪れる人に向け、地図アプリ「ここ地図」も提供する。アプリでは、混雑が9段階に色分けされて地図上で表示される「混雑エリアマップ」や、4段階で混雑予測する「モビリティの混雑予測表示」などが利用可能だという。
ちなみに「ここ地図」アプリは、電車やバス、水上バス、東京ベイシャトル、フェリー、タクシー、シェアサイクルなど多様な交通手段を組み合わせた最適ルートの提案機能も有している。
■東京臨海副都心エリアは自動運転領域でもホット
今回はバーチャルコンテンツを通じた東京臨海副都心エリアに関する実証実験だが、同エリアでは内閣府の「戦略的イノベーションプログラム」(SIP)において自動運転の実証実験も行われ、何かと新技術・サービスの導入に向けて話題に事欠かないエリアだ。
今後も東京臨海副都心エリアに絡むMaaS実証や自動運転実証などに注目していきたい。
【参考】関連記事としては「MaaSとは?2020年代に実用化!意味や仕組みまとめ」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)