相乗りタクシーとサブスクのダブル実証!宮古島でスタート

ジョルダンや地場系タクシー会社が2021年3月まで

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出典:ジョルダン・プレスリリース

沖縄県の宮古島で「相乗りタクシー」の運行のほか、一定期間定額で乗車できるサブスク乗車券を販売する実証実験がスタートしている。相乗りタクシーとサブスク乗車券の取り組みが単独で行われた事例は多いが、これがセットになった取り組みとして注目を集めそうだ。

この取り組みは国土交通省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」にも採択されており、交通経路検索サービス大手のジョルダンが地場のタクシー会社などと取り組む実証実験だ。

実施期間は2021年3月15日までで、相乗りタクシーは、移動弱者である高齢者などの地域住民にドアtoドアで安価な移動手段を提供するために運行される。今回は既存交通機関のビジネスに影響しないルートで乗車が可能だという。

サブスク乗車券は1日乗り放題チケットが2,000円、30日間乗り放題チケットが2万円だという。観光スポットの施設入場券をセットにしたチケットも販売されるようだ。

■将来的には親子割や家族割?サービスの進化に注目

実証実験では高齢者などの利用を想定していることから、電話でもスマートフォン向けアプリでも相乗りタクシーを呼べるようにした。乗車予約は、乗車予定日の3日前から30分前まで可能だという。

ちなみにこの相乗りタクシーは、高齢者や観光客に「元気に移動してもらいたい」という想いから、宮古島の方言で「元気」という意味のコトバを含んだ「がんずぅあいのりタクシー」と名付けられた。

今後はサービスを多様化し、家族割や親子割などのサービスも検討していくという。サービスがどのように進化していくのか、注目だ。

【参考】関連記事としては「定額・相乗りタクシーの普及は、高齢者の事故減少につながる」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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