
カーリースが注目を浴びている。初期費用なしで月額料金だけで利用できる。ただし、メリットばかりではないので、デメリットも把握しないと後悔することとなる。
この記事では、カーリースのデメリットとメリットを紹介するので、リース契約前の参考にしてほしい。
記事の目次
■カーリースの主なデメリット
カーリースには、主に以下のデメリットがある。
- 契約満了前に解約すると違約金が発生する
- 残価精算の可能性がある
- 自分の所有車にならない
- 走行距離制限がある
それぞれのデメリットを詳しく説明する。
契約満了前に解約すると違約金が発生する
多くのカーリースは、契約満了前に解約すると、中途解約金として違約金を支払わないといけない。契約期間は、3年や11年などがあるが、解約時には残りの契約期間分の料金が違約金となる。違約金は高額となる場合が多いので、支払いの負担は大きい。
契約前には、どれぐらいの期間車を使うのか考え、適した期間で契約するようにしよう。また、転勤・出張・結婚・出産などでライフスタイルが変わる可能性がある場合は、その可能性を考慮しておこう。
残価精算の可能性がある
カーリースは、契約時に車の価値を算出して残価を設定し、車両費用から残価を引いた金額を使用し、月額料金を算出する。契約満了時には車の査定を行い、査定額が残価を下回ると、その差額を支払わないといけない。
これは、主にオープンエンド方式での契約だと、残価精算が必要となる。リース車を破損させたり、必要以上に走らせたりすると、車の価値が下がり査定額が低くなり、残価精算が発生する。そのため、リースした車は、丁寧に扱うようにしよう。残価通りの査定結果だと、残価精算は不要だ。

自分の所有車にならない
カーリースは、車を借りて利用する形である。所有権はリース会社にあり、リース契約した契約者の所有物とはならない。この点は注意が必要だ。
自分の所有物ではない車であるため、リース車を自由に売却することはできない。仮に契約期間中に月額料金の支払いが厳しくなっても、車を売って支払いの元手とすることはできない。また、ホイールやライトの交換のような簡単なカスタマイズ以外は不可だ。エアロを付けたり、マフラーを変えたりすることができない。
走行距離制限がある
リース契約した車は1カ月の走行距離制限が設けられている。その距離を超えて車を走らせると、超過分1kmにつきいくらと追加費用を支払わないといけない。そのため、契約時には制限距離は何kmかを確認し、日頃車を使う中で十分な距離かどうか確認しておこう。
■逆にメリットは?

カーリースのメリットは以下のとおりである。
- 月額料金のみで車を使える
- ローンよりも支払う総額が少ない
- 定期的に新車に乗り換えられる
月額料金のみで車を使える
カーリース利用でリース会社に支払うのは、毎月の利用料金のみである。通常車を購入するときに必要となる、車両代金や税金・保険料・手数料などをまとめて支払う必要がない。頭金を設定することもできるが、なしでのリース契約も可能だ。
初期費用や頭金なしにできるので、まとまったお金を確保しなくとも車を使える便利な方法だ。リース車を使う中では、自動車に関する保険料や税金も月額料金に含まれるので、リース契約後に支払う必要がない。
ローンよりも支払う総額が少ない
カーリースの月額料金は、車両本体費用から契約満了時の想定価格(下取り価格)を引いた金額(残価)を、契約月数で割った金額となる。残価を設定しているので、その金額分の支払いが不要だ。
オートローンだと車両本体費用全額を支払わないといけないが、カーリースだと、支払う車両価格費用を抑えられる。
定期的に新車に乗り換えられる
カーリースの契約満了後は、車を返却する、新しい車で契約する、契約していた車をもらう、契約車を買い取ってもらう、という中から選択可能だ。契約プランによっては、選べない選択肢もあるが、新しい車での再契約はどのカーリースでも行える。
例えば、3年期間で契約すると3年ごとに新しい車に乗り換えられる。車は数年ごとにモデルチェンジされる車種があるので、そのようなモデルチェンジごとに乗り換えることも可能だ。また、定期的に新車の乗り換えると、新しい車であるため故障のリスクが減る。
■重要なことは「理解」と「相性」
カーリースは、車利用でのいくつかの制約が設けられていることがデメリットだ。その制約を知らずにリース契約すると、違約金や距離の超過費用を支払う結果となる。そのため、カーリースでの契約プランを確認し、どのような制約があるのか確かめておこう。
また、契約満了前の解約は違約金が発生する。そのため、自分に適した期間で契約するようにしないといけない。カーリースの契約内容について理解し、自分の相性にあった内容で契約すると、デメリットを感じる可能性が減る。
■【まとめ】カーリースは賢い選択肢
カーリースのデメリットの多くは契約内容を十分に理解しないまま利用したケースから生まれている。走行距離や契約期間などの条件を事前に把握し、自分の生活に合ったプランを選べば、短期間で新車に乗り替えたい人や、車の維持管理は月額料金のみという手軽さが大きなメリットになる。
そのため、契約内容を確認してから、カーリースでの契約を行おう。
【参考】関連記事としては「カーリースおすすめ18社比較!月額料金・評判からどれを選ぶべき?」も参照。











