Google、自動運転で「トヨタより先」に欧州進出

「24時間体制」で試験開始へ

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米国で無人の自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを展開しているGoogle系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)が、ついに欧州に進出する。自動車分野における「世界のトヨタ」よりも先に、世界的テック大手の自動運転タクシーが上陸する格好だ。

英国の首都ロンドンで、24時間体制で自動運転車の試験走行がスタートした。この試験走行では商用の乗車サービスは提供せず、あくまでマッピング(地図作成)と安全性の検証に重点を置いて行うという。

ジャガー・ランドローバー製のEV(電気自動車)「I-PACE」に、Waymoの自動運転システムを搭載した車両を使用する。Waymoはすでに東京で自動運転技術のテストを行っているため、海外展開都市はロンドンを含め2つとなった。

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■「アビイ・ロード」を走る車両を公開

Waymoは公式X(旧Twitter)で2025年12月9日、ビートルズで有名なアビイ・ロードの交差点を走っている自動運転車の写真を添え、下記のように投稿した。

Hello London! Our vehicles are now driving in London as we prepare for commercial service in 2026.(ロンドンの皆さん、こんにちは!2026年の商用サービス開始に向けて、Waymoの車両がロンドンで走行を始めます)

これに対し、多くの人がこのニュースを歓迎しているようだ。ロンドンの19の区およびシティ・オブ・ロンドンのうちイーリングを含む地域で、自動運転車の試験走行を24時間体制で行う。現時点では商用での乗車サービスの提供予定はない。

また米国で行っているドライバーレスでの自動運転走行とは違い、ロンドンではセーフティドライバーが同乗する。自動運転のスペシャリストであるセーフティドライバーは常にシステムを監視し、必要に応じて介入できるようになっている。

■Mooveが車両運用パートナー

Waymoは2025年10月に、公式ブログでロンドン進出について発表済みだ。その際は、今後数カ月にわたり、車両運用パートナーであるMooveと協力してサービス開始に向けた基盤づくりを進めるとともに、ロンドンでの商用サービスに必要な許認可を得るため、地方および国の関係者との対話を継続していくとしていた。Mooveはナイジェリアに本拠を置くモビリティ系フィンテック企業だ。

Waymoはこれまで、英国と深い関係を築いてきた。ロンドンとオックスフォードには同社初の海外エンジニアリング拠点を持ち、完全自動運転技術の開発に欠かせない大規模かつクローズドループ型のシミュレーション技術を推進するチームが研究開発を行っている。Waymoによると、これは自動運転開発における「ゴールドスタンダード(最高水準)」とされる手法だという。

英国では、2024年5月に「Automated Vehicles Act 2024(自動運転車法2024)」が可決された。これは、同国で自動運転車を合法的かつ安全に公道で運行・商用化するための包括的な法制度となり、完全自動運転の社会実装を前提としたものになっている。

2025年に入り、英国運輸省が自動運転技術に対しての規制の枠組みの策定作業を開始しており、今回のWaymoの動きもそれを見据えてのことになる。

■【まとめ】難易度の高いロンドンを攻略できる?

信号なしのラウンドアバウト(環状交差点)が多いことで知られているロンドン。曲がりくねった不規則な道路も多く、自動運転車にとっては非常にハードルの高い都市になる。

世界で初めてロボタクシーサービスを開始したWaymoは、ロンドンでも商用化を早期実現するのだろうか。そして海外進出3カ国目はどこになるのだろうか。注目だ。

【参考】関連記事としては「Google、自動運転タクシーで欧州進出へ!1カ国目は英国」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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