凄い!自ら元の場所に戻る「自動運転車椅子」、成田空港で正式導入

WHILLが発表、実証実験を経て導入

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出典:WHILLプレスリリース

WHILL株式会社(本社:東京都品川区/代表取締役社長CEO:杉江理)が手掛けるWHILL自動運転サービスが、2023年4月3日から成田空港第1・第2旅客ターミナルで正式導入された。

WHILL自動運転サービスは、次世代電動車いす「WHILL自動運転モデル」を活用し、目的地まで自動走行で移動できるサービスだ。

同空港では、これまでに同サービスの実証実験を重ねており、移動サービスのニーズが高いことや安定的なサービス運用が検証されたため、本格導入に至ったという。

■利用者の降車後、自ら元の場所に戻る!

成田空港では、各ターミナルに2台ずつ導入され、保安検査場通過後のWHILLステーションから特定の搭乗口までを自動運転にて案内する。利用者がタッチパネルで目的の搭乗口を選択すると、あらかじめ収集した地図情報とセンサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら、搭乗口まで自動走行する。

特筆すべきは、利用者の降車後に無人運転により元の場所まで返却されるということだ。空港スタッフがWHILLの回収をする手間が省けることに加え、回収までの時間が無駄にならず、同モビリティを有効活用できる。

背面にはスーツケースも搭載可能だ。利用者は、普段は車いすを借りて移動している人や長距離の歩行や体力に不安がある人、高齢者などを想定しているという。

成田空港では、2022年7〜8月にエレベーターと連携した実証実験を行っている。人を乗せたWHILL自動運転モデルがエレベーターと連携し、出発地点から目的の搭乗ゲートまでを、階をまたいで自動運転で移動するというものだった。

これはプレスリリースによると、世界初の実証であったという。

■さまざまな空港での導入実績を持つWHILL

2012年設立のWHILLは「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションに、近距離モビリティ製品やプラットフォームの開発を手掛けている。米国やオランダ、中国にも拠点を持つ。

WHILL自動運転サービスは、成田空港のほか、羽田空港で2020年6月から、関西国際空港で2022年10月、カナダ・ウィニペグ国際空港で2022年12月から導入されている。病院でも実証実験が行われており、患者にとっては歩行しての転倒防止に役立つほか、病院スタッフの負担軽減が期待できるとされている。

高齢化や人材不足が問題になっている現在、WHILL自動運転サービスはますます空港などの施設で取り入れられていくことが予想されそうだ。

【参考】関連記事としては「世界初!WHILLの自動運転車いす、エレベーターと連携」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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