空飛ぶクルマ企業SkyDrive、米国参入!2026年運航開始へ

サウスカロライナ州と協力・連携

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出典:SkyDriveプレスリリース

空飛ぶクルマなどの開発を手がける株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市/代表取締役CEO:福澤知浩)が、米アリゾナ州メサで開催された2023年度のeVTOLシンポジウムにおいて、アメリカ市場へ参入することを発表した。

■2026年に商業運航を目指す

SkyDriveは米国での拠点をサウスカロライナ州に置いた。きっかけは同州のビューフォート郡経済開発公社から招待されたことだという。

同州にあるコロンビア・メトロポリタン空港とグリーンビル・ダウンタウン空港から都心までの距離が、SkyDriveの空飛ぶクルマ「SD-05」の航続距離に適していることから、同州の政府機関や自治体との協力しながら、空港を起点にしたユースケース開発を行う米国拠点にすることを決めたようだ。

2026年にSD-05の主要空港を起点とした商業運航開始を目指し、運航ルート確立や運航実現に必要なエコシステム構築に向け、航空会社や地元の企業との協業・提携ネットワークの構築を推進していくという。

SkyDriveの代表取締役CEOである福澤知浩氏は「サウスカロライナ州は、米国において民間・軍用航空産業分野で重要な役割を担っている」と説明した上で「ボーイング社やロッキード・マーチン社を含む400社以上の航空宇宙関連企業の拠点である同州に、SkyDriveが米国市場への窓口として拠点を置くことを大変嬉しく思う」とコメントしている。

■空飛ぶクルマ・物流ドローン開発で注目

SkyDriveは2018年7月に、「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」のミッションのもと、有志団体CARTIVATOR(現Dream-On Management)から派生する形で設立された日本の有力ベンチャーの1社だ。

同社は空飛ぶクルマと物流ドローンを開発しており、実用化に向けた取り組みを進めている。2022年9月には新たにシリーズCラウンドで総額96億円の資金調達を実施している。

空飛ぶクルマ開発においては、2020年8月に国内初の空飛ぶクルマの4分間の公開有人飛行を成功させた。2025年に大阪・関西万博でのエアタクシーサービス実現を目指しており、2021年10月には日本初となる空飛ぶクルマの型式証明申請が国土交通省に受理され話題を呼んだ。

物流ドローン開発では、2022年5月から新サービス「SkyLift Plus」の提供を開始した。同サービスはSkyDriveが自社開発する物流ドローン「SkyLift」を顧客が使用する際に、運用に関する各種業務をワンストップで担うサービスだ。

■国内外から注目を集めるSkyDrive

空飛ぶクルマと物流ドローンの開発や空のインフラ整備など、実用化に向けて積極的に取り組むSkyDrive。国内外から注目を集める同社の米国での活躍に期待したい。

【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは(2023年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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