世界初の4人乗り!「空の送迎」向けの空飛ぶクルマ発表

スロバキア企業AeroMobilの2ndモデル

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出典:AeroMobilプレスリリース

中欧スロバキアの空飛ぶクルマメーカーであるAeroMobil(エアロモービル)は2022年3月18日までに、空飛ぶクルマのセカンドモデルとなる「AM NEXT」を発表した。

AM NEXTは4人乗りの量産型空飛ぶクルマだ。AeroMobilは4人乗りの空飛ぶクルマは「世界初」としている。ファーストモデルの「AM4.0」は2人乗りで個人向けを想定していたのに対し、4人乗りはAM NEXTは空の送迎サービスでの利用を想定している。

報道によるとある大手コンサルティング会社は、AeroMobilが空の送迎サービスで獲得可能なビジネス規模について、北米だけで年間700億ドル(約8兆3,000億円)と推定しているという。

■車では遠く、飛行機では近すぎる距離で

AM NEXTは、車で行くには遠いが飛行機を使うまでではない距離や、移動に不便なエリアで使用されることが想定されている。想定飛行範囲としては「100〜500マイル(約161〜805キロ)」という数字を挙げている。

AM NEXTもAM 4.0は、既存のインフラを利用して離着陸することが可能で、既存の自動車規制と航空規制もパスできるよう設計されていることが特徴だ。AM 4.0の納入時期は2024年、AM NEXTを用いたビジネスは2027年に開始する予定のようだ。

■AeroMobilの空飛ぶクルマは「四輪仕様」

2010年に設立されたAeroMobil。ほかの企業の空飛ぶクルマは三輪仕様が目立つが、同社の空飛ぶクルマは四輪仕様となっている。スポーティーなデザインも特徴で、スポーツカーと同様にドアが上向きに開く。

ちなみにファーストモデルのAM4.0は最高時速160マイル(約258km)、最高航続距離が460マイル(約740km)で、陸上でも最高時速100マイル(約161km)で最大320マイル(約515km)を走行することができる。価格は170万ドル(約2億円)からと、富裕層向けだ。

アメリカのJoby Aviation、中国のEHang、日本のSkyDriveやテトラ・アビエーションなど、空飛ぶクルマを開発する企業はどんどん増えてきている。スロバキアにもKlein Visionという別な空飛ぶクルマのスタートアップが存在している。

そんな中、AeroMobilが将来的にどれだけシェアを獲得できるか、今後関心が高まっていきそうだ。

▼AeroMobil公式サイト
https://www.aeromobil.com/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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