モビリティ業界では現在、自動運転やMaaSの関連の新部署が立ち上がることが多く、それに合わせ、積極的に人材を募集している企業が増えてきた印象だ。自動運転やMaaS関連のプロジェクトも続々とスタートし、これからも引き続き人材採用が活発に行われるとみられる。
自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2021年12月版では、各社が公開している案件の中から、自動運転・MaaS関連の特に注目したい案件をピックアップして紹介する。
記事の目次
■クボタ:自動運転技術などの研究開発者を募集
農機大手のクボタは、自動運転技術・次世代技術の研究開発者を募集している。数人で構成される研究グループの一員として、技術開発を行うポジションだ。
機械学習やディープラーニングなどを活用した知能技術の開発、LiDARなどの環境認識技術の開発、IoT製品の情報システム設計といった経験が必須要件となっている。
アジャイル開発(アジャイルソフトウェア開発)で進められるので、エンジニアとしてのスキルや対応能力の向上も期待できる。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005654382/
■古野電気:船舶のための自動運転ソフトの開発者を募集
船舶用電子機器総合メーカーの古野電気は、船舶における自動運転ソフトウェア開発者を募集している。具体的な業務内容は、自律航行システムのソフトウェア開発や、関数要素技術の研究・開発となる。
自動運転を開発する部署は、50代1人、40代3人、30代2人、20代4人の構成となっているという。
LinuxやC++設計、オブジェクト指向設計スキル、英語力が必須で、ネットワークソフトやアルゴリズムソフトの開発経験があればなお良いとのことだ。
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005619619/
■日立システムズ:MaaS事業の立ち上げに関わる人材を募集
日立グループのIT分野を担う日立システムズは、MaaSに関する新規事業立ち上げのために経営企画・事業企画を行うシステムインテグレーターを募集している。
コミュニケーション力や提案力、協調性に優れ、交通事業会社での就労経験があることが必須条件となっている。また、フロントSE経験があればなお良いという。
日立のリソースをフル活用し、MaaSビジネスを立ち上げにチャレンジしてみてはいかがだろうか。
https://jp.indeed.com/%E4%BB%95%E4%BA%8B?jk=815a35f581c6997e&tk=1fnfld846h0pf800
■「LUUP」のアプリ新規開発の求人も
電動マイクロモビリティのシェアサービス「LUUP」に関しては、アプリ新規開発の求人が公開されている。業務内容は、LUUP本体のアプリ開発と事業者向け機体管理用のアプリ開発、アプリの企画や開発、アーキテクチャ選定となっている。
https://directscout.recruit.co.jp/offers/4771102?vos=mdccindsppal0214771102
■関心がある人はぜひ積極的にチャレンジを
自動運転・MaaS領域では、技術開発者だけでなく、企画・営業の人材も求められている。エンジニアではなくてもチャンスがある。異業種からの転職も歓迎している企業が多いため、関心がある人はぜひ積極的にチャレンジしてみてはどうか。
【参考】関連記事としては「クレーン向け技術の開発職も!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2021年11月】」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)