スポーツ・レジャー用品販売の株式会社アルペン(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:水野敦之)は2021年12月7日までに、自動搬送が可能なギークプラス社製のAI物流ロボットを追加導入したことを発表した。
プロロジスパーク千葉ニュータウン内にあるアルペンのEC物流拠点において、ギークプラスの稼働台数としては国内最多となる計216台を稼働させるという。
アルペンは2018年4月にギークプラス社の自動搬送ロボット「EVE P800」を56台導入しており、3年半ほどで自動搬送ロボットが約4倍に増えたことになる。
■7,000坪のフロアを自動搬送ロボット専用センターへ
アルペンのEC(電子商取引)事業は好調で、毎年150%以上の成長率で拡大している。そんな中、物流倉庫における作業効率の向上は、同社にとって非常に重要なポイントだ。
今回追加で採用したのは「EVE P800R」で、追加導入によって1フロア7,000坪のエリアが自動搬送ロボット専用センターとして一新された。ロボット専用センターの一新によって作業効率が飛躍的に向上し、保管能力が2倍、出庫能力が3倍となったという。
■世界の200社に2万台以上を展開するギークプラス
2015年に中国で創業したギークプラスは現在、世界各国の企業200社に2万台以上の自律走行型ロボットを展開している。日本法人は2017年に設立された。
「EVE P800R」は作業者が台車などを用いて歩いて商品をピッキングする代わりに、棚やパレットを作業者の元へ搬送する。
従来と同様の小型サイズを維持しつつ、積載重量は1,000キロへと向上した。ロボット自体の重量は195キロだ。昇降速度は2.5倍になり、従来よりも少ないロボットの稼働でオペレーションができるようになった。
登坂許容角度は従来の1.7倍、許容段差も2倍に向上し、どんな倉庫や工場の床面も補修せずに対応できるという。
■ロボットの生産性を「見える化」するアプリも開発中
ギークプラスは「ヒトがロボットを使いこなせる仕組み」を構築することに重きをおいており、ロボットの生産性を「見える化」するアプリケーションも開発中だという。今後の取り組みに、引き続き注目したい。
【参考】関連記事としては「AI物流ロボット、中国ユニコーン・ギークプラスの存在感急上昇!」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)