自動運転研究に力を入れる埼玉工業大学(本部:埼玉県深谷市/学長:内山俊一)は2019年5月30日、自動運転技術の全学的な研究組織「自動運転技術開発センター」の新設について発表し、同技術の実用化に向けた研究開発を強化することを明らかにした。
同センターが取り組む内容については報道発表で①自動運転機能を持つ福祉車両の開発②先端AI技術を活用した自動運転技術の研究③自動運転を題材にした実践的なAI(人工知能)教育—の3点とされている。そのほか、自動運転バスの開発にも取り組み始めるという。
センター長には、埼玉工業大発ベンチャーのフィールドオート社で代表取締役を務める渡部大志氏(工学部情報システム学科教授)が就く。同大学は報道発表で「本学学長直轄の研究組織として、本大学の全面的な協力・支援のもと、産学官連携による国内トップクラスの先進的な自動運転技術の研究・開発を目指します」としている。
埼玉工業大学は2016年から自動運転の研究を開始しており、2017年10月には戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)による自動運転の実証実験に私立大学として唯一参加した。大学がある深谷市でも自動運転レベル3(条件付き運転自動化)の実証実験に取り組んでいる。