公益社団法人「自動車技術会」は2021年3月25〜26日に、「第1回CASE技術基礎講座」をオンライン開催し、CASE技術や自動化のインパクトなどについての解説を行う。
CASEは「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Service & Sharing(サービス&シェアリング)」「Electric(電動化)」をつなげた造語で、自動車業界の今後のトレンドを示すものとされる。
講座は一般参加も可能なので、関心がある人は受講してみてはいかがだろうか。
■第1回CASE技術基礎講座の概要は?
「第1回CASE技術基礎講座」はオンラインで開催され、参加費用はPDF形式のテキスト込みで正会員20,000円、学生会員4,000円、賛助会員30,000円、一般40,000円となっている(※費用は全て税別表記)。申し込みは自動車技術会のウェブサイトから可能だ。
▼第1回CASE技術基礎講座を開催致します。(3月25日~26日 オンライン・有料・要参加登録)
https://www.jsae.or.jp/news/detail.php?id=733
プログラムは5つに分かれており、1つ目のプログラム「CASE技術概論」(1時間30分)では、CASEの全体像やどんな技術的要素・ポイントがあるのかを解説する。
2つ目の「通信技術の展望(3時間)」では、サービス企画時に適した通信方式を描けるよう車両に使用できる通信技術や今後の展望を学ぶ。
3つ目の「自動化のインパクト(4時間30分)」では、ADAS(先進運転支援システム)から自動運転への過程を確認し、技術や方式、自動化により期待されるサービスなどについて考察する。
4つ目の「シェアとサービスの行方(1時間30分)」では、「通信」を切り口に各種サービスの発展を考察する。最後の「モビリティを支えるCASE(1時間30分)」では全体のまとめとして、サービス設計や技術者の倫理的観点を盛り込んだケーススタディーを学ぶ。
■CASE領域に詳しい研究者による講演
今回のオンライン講座では、日本大学の杉沼浩司氏と名古屋大学の河口信夫氏が講師だ。
杉沼浩司氏は情報通信や高性能計算、コンピュータアーキテクチャが専門で、無線や家電、移動体の研究をしている。自動車工学リサーチセンターの客員研究員でもある。
名古屋大学の河口信夫氏は、ユビキタスコミュニケーションシステムや情報システム、通信ネットワークが専門で、2019年に「自動運転車のレーザセンサを利用した路面性状調査」という論文も発表している。
CASE領域に詳しい研究者から最新技術や最新動向を学ぶ貴重な機会だ。興味がある人はぜひ参加し、知見を増やしてみてはいかがだろうか。
【参考】関連記事としては「CASEとは? 何の略? 意味は? コネクテッド、自動運転、シェア&サービス、電動化」も参照。