半導体大手のルネサスエレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長:柴田英利)は2019年11月2日までに、「Autonomous Vehicle Computing Consortium(AVCC)」にコアメンバーとして参加したと発表した。
AVCCは、完全自動運転車の実現を推進するために2019年10月に発足した国際的コンソーシアムだ。半導体設計大手の英アームをはじめ、ボッシュやコンチネンタル、ゼネラルモーターズ(GM)、NVIDIA、日本のトヨタやデンソーなど、自動車業界やテクノロジー業界をリードする大手企業がメンバーとして名を連ねている。
ルネサスエレクトロニクス社は同社の車載情報システム用SoC「R-Car」でこのコンソーシアムの取り組みに貢献し、自動運転に関するさまざまな課題の解決に寄与する方針だ。
ルネサスエレクトロニクス社の車載システム開発統括部長である吉田正康氏は、AVCCについて「モビリティの未来を実現する上で極めて重要な役割を果たす」と報道発表で述べた上で、今後については「自動運転車の進化をリードする、車両エッジコンピューティングのフレームワークの構築にともに参加できることを非常に楽しみにしています」としている。
ルネサスの参加についてAVCCのMassimo Osella会長は「自動車半導体サプライヤーとして、独自の技術と専門知識でAVCCに貢献してくれることに期待している」としている。
【参考】関連記事としては「自動運転領域は「インテルよりアーム」なのか…高まる存在感 国際組織設立、トヨタも参画」も参照。