電動マイクロモビリティのシェア事業を手掛ける株式会社Luup(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長兼CEO:岡井大輝)は2019年8月2日までに、広島県福山市で中国地方初となる一般利用者向けの電動キックボードの実証実験を実施したと発表した。
実証実験は2019年7月27日に「福山市実証実験まるごとサポート事業」の一環で福山市中央公園で実施され、当日は男女約100人が電動キックボードに試乗したという。
福山市の「実証実験まるごとサポート事業」担当者は、今回の実証実験について「電動キックボードをはじめとする電動マイクロモビリティは、街中や観光地での手軽な移動手段のみならず、新たな交通インフラとしても期待できるものとして考えています」としている。
Luupは2019年に全国5自治体と連帯協定を結んだほか、国内のマイクロモビリティ事業者を集めた業界団体「マイクロモビリティ推進協議会」を設立するなど、電動マイクロモビリティの社会実装を目指し取り組みを進めている。7月には、高齢者向けの新型キックボード「低速電動ウィールチェア」の発表も行った。
電動キックボードは観光客や住民の「ラストワンマイル」の足になることが期待されている移動手段だ。ただ一方で道路交通法上は原動機付自転車に相当するため、道路運送車両の保安基準に適合させる必要があることなどから、普及に向けた環境が整っているとはまだいいにくい。
ちなみに福岡市は電動キックボードを自転車と同等の扱いで乗れるようにする特区を国に提案するなどしており、今後こうした動きには注目していきたいところだ。
【参考】関連記事としては「Luup社、新しい電動マイクロモビリティを発表 キックボードとともにラストワンマイルの交通手段に」も参照。