将来は自動運転車が歩行者の次の動きを予測できるようになるかも——。
そんな期待をしたくなる実証実験がこのほど行われた。実施したのは人工知能(AI)ベンチャーの株式会社QuantumCore(クアンタムコア)と株式会社電通国際情報サービス。動画から人間の動作パターンをリアルタイムに推論するという取り組みだ。
人間の動作パターンをリアルタイムに推論する技術は「RMD」を呼ばれる。一般的にRMDではモデルの作成に大量の動作パターンデータを必要とすることが課題だったが、実証実験では「少ない学習データでのRMDが90%を超える高い精度で実現できることを確認」(報道発表)したという。
報道発表では「次に行う動作パターンも推論することで、歩行者の挙動予測など自動運転の安全システムなどへの適用が期待されます」としている。自動運転システムが歩行者の次の動きを予測できるようになれば、事故が起きる可能性は極端に低くなることが考えられる。
【参考】関連記事としては「物体の未来の動きを予測!自動運転におけるRNN技術、NVIDIAの最新の取り組み」も参照。