愛知製鋼、磁気マーカシステムで技術協力 多摩ニュータウンの自動運転バス実証実験

固定ルート走行のバスとの相性は抜群

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愛知製鋼株式会社(本社:愛知県東海市/代表取締役社長:藤岡高広)は、東京都の多摩ニュータウンで2019年2月13日から22日まで実施される自動運転バスの実証実験において、「磁気マーカシステム」を提供して技術協力を行っている。

磁気マーカシステムでは、車両の底部に設置した超高感度磁気センサーで路面に敷設した磁気マーカを検知し、現在位置を計測する。GPSの電波が届かないトンネルや高架下などの状況でも自車位置を特定することができるのが強みだ。設置や運用が低コストであり、固定ルートを走行する乗り合いバスとの相性も良い。

今回の実証実験では、SBドライブ株式会社(本社:東京都港区/社長:佐治友基)が開発した自動運転バスに愛知製鋼の磁気マーカシステムを搭載し、神奈川中央交通株式会社(本社:神奈川県平塚市/社長:堀康紀)が実際の運用を行う。

出典:愛知製鋼プレスリリース

具体的には多摩ニュータウン内の約1.4キロの区間に磁気マーカを2メートル間隔で敷設し、磁気センサーを搭載した自動運転バスがマーカ上を走行する。実験は実際に乗客も載せた条件で行われ、社内の安全対策に対する課題の洗い出しのほか、社内ディスプレイでの情報発信も試験的に行うという。

愛知製鋼はこれまでにも磁気マーカシステムを活用した自動運転バスの実証実験に参加してきた。2017年12月に北海道広尾市で行われた実験では、積雪時における磁気マーカの性能検証を行った。また2018年11月には長野県伊那市でトンネルを含む12キロの区間で実証実験を行い、GPSを受信しにくい山間部での有効性を検証している。

2019年1月には「第2回自動運転EXPO」にブース出展して実証実験の結果を展示するなどし、自動運転関連の取り組みが大きな注目を集めた。

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