自動車部品メーカー大手のデンソー(本社:愛知県刈谷市/最高経営責任者:有馬浩二)が、自動運転技術開発や実証実験を行うための新しい施設を2020年6月に開設することが、2018年11月2日までに明らかになった。新施設は、東京都大田区の羽田空港跡地エリアに開設される。
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国家戦略特区として定められている羽田空港周辺は、新たな技術を開発するために現行法の効力を一時的に停止させる制度、いわゆる「サンドボックス制度」の対象地区としての運用が検討されている。現在羽田空港跡地は、先端産業や文化産業の創造・発信の基地として整備が進められており、デンソーの新拠点開設もこうした動きを汲むものだ。
開設時に見込んでいる従業員数は約200人であり、イメージ図によれば、施設内にオフィス棟と開発棟があり、その奥には自動運転車の走行試験を行うとみられるテスト路が存在する。
デンソーは、これまでにも様々な技術開発のための会社を設立させている。総合的開発拠点である東京支社や、ソフトウェア開発に特化したデンソーアイティーラボラトリなど、同社の革新的な躍進を支えている。
なお2018年4月には東京都港区の品川駅周辺において、「Global R&D Tokyo」を開設した。この施設は、自動車メーカーや大学、研究機関やスタートアップなど様々な企業・組織と連携を取り合うことなどを目的としている。
【参考】関連記事としては「デンソーの自動運転・LiDAR戦略まとめ 開発・提携状況を解説」も参照。