日本唯一の自動運転専門ニュースメディアである「自動運転ラボ」(運営:株式会社ストロボ)は、主要6転職サイトにおける2021年2月末時点の「自動運転」関連求人案件数と「MaaS」関連求人案件数をそれぞれまとめた。
■自動運転:前月比9.3%増の2万746件、2万件台回復
主要転職6サイトにおける「自動運転」関連求人案件数は、2021年2月末時点で前月比9.3%増の2万746件となった。増加は3カ月連続で、全主要転職6サイトで前月比増となり、2020年10月ぶりに2万件台を回復する結果となった。
転職サイト別ではIndeedの増加率が最も高く、前月比10.6%増の1万8,401件だった。そのほかは、dodaが同4.9%増の1,331件、リクナビNEXTが同3.2%増の765件、マイナビ転職が同5.6%増の112件、ランスタッドが同1.2%増の80件、エン転職が同9.6%増の57件。
■データ系・通信系の新規エンジニア求人が目立つ
自動運転関連求人案件では以前からエンジニア職の求人が多いが、2021年2月はその中でも特にデータサイエンティストやデータエンジニア、通信関連のエンジニアの募集が増えた印象だ。
自動運転では安全走行のためにクラウドとの通信が欠かせないほか、センシングデータやマップデータのデータ処理・活用に関する技術も不可欠だ。そのため、今後もデータ系・通信系エンジニアの求人は増えていきそうだ。
■MaaS:前月比7.4%増の648件、過去最高に
主要転職6サイトにおける「MaaS」関連求人案件数は、2021年2月末時点で前月比7.4%増の648件となった。これまでMaaS関連求人案件数の過去最高は2020年10月の629件だったが、この数字を上回った。
転職サイト別では「自動運転」と同様、Indeedの増加率が前月比17.4%増と最も高く、303件だった。そのほかは、dodaが同1.0%増の198件、リクナビNEXTが同1.5%増の127件、マイナビ転職が同20.0%増の6件、ランスタッドが前月と変わらず10件、エン転職が同20.0%減の4件だった。
MaaS関連で新たに求人を掲載した企業の業種は幅広い。レンタカー会社のほか、タクシー配車アプリの開発企業、電子決済技術「FeliCa」の開発企業などだ。MaaSの実証実験や実用化が進むにつれ、よりさまざまな業種の企業から求人案件の登録がありそうだ。
【参考】関連記事としては「求人数2カ月連続増!「自動運転」は18,965件、「MaaS」は603件 2021年1月末調査」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)