株式会社駅探(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:金田直之)と株式会社未来シェア(本社:北海道函館市/代表取締役:松舘渉)は2020年9月8日までに、日本国内におけるMaaS事業の推進・拡大を目的とした業務提携を締結したと発表した。
駅探は、公共交通機関などの経路検索機能や決済機能を含めたMaaSプラットフォーム機能を提供し、未来シェアはオンデマンド配車機能やMaaSに関する2次交通情報を提供するという。
今後の取り組みの詳細については、報道発表で「両者間での協議により決定してまいります」としている。
■駅探と未来シェアはそれぞれどんな企業?
MaaS事業の核となるのが、ユーザーのニーズに対して、より効率が良い選択肢を提案する技術だ。そしてこのような技術を有する企業の1つが、経路検索サービスを展開する駅探だ。
これまでに駅探は富山県の3市と観光型MaaSの実証実験を行なっている。同実験では、コミュニティバスをはじめとした公共交通機関の運行スケジュールに沿った移動計画の提案や、個人の趣味嗜好に合わせ最適化した観光モデルを提案し、実用化に向けて検証している。
一方の未来シェアは、2016年7月に設立された公立はこだて未来大学発スタートアップ企業だ。AI技術を生かしたオンデマンド・リアルタイム配車システム「SAVS」を提供している。
常に変化していく車両、人、物の状況を加味した上で、ユーザーにとって最適な車両の走行ルートを決定するシステムで、都市交通の最適化への貢献が期待されている。
駅探と未来シェアというMaaS領域で注目される2社の業務提携によって、今後どのようなMaaS事業がどう展開させていくか、注目していきたい。
【参考】関連記事としては「MaaS(マース)の基礎知識と完成像を徹底解説&まとめ」も参照。