自律走行可能な交流ロボット「EMIEW」、日立が本格事業化 ビルなどで活躍

新モデル「EMIEW4」、4月20日に販売開始

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出典:日立製作所プレスリリース

株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区/執行役社長兼CEO:東原敏昭)と株式会社日立ビルシステム(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:光冨眞哉)は2020年4月8日までに、自律走行可能なコミュニケーションロボット「EMIEW(エミュー)」の事業をビル分野におけるサービスとして本格化することを発表した。

センシング機能の向上など従来モデルの性能を高めた新モデル「EMIEW4(エミューフォー)」などをラインナップに加え、オフィスや福祉施設など向けに2020年4月20日から販売開始するという。

EMIEW4は広範囲における自律走行機能をはじめ、音声対話機能、自動充電機能などを備えている。高度なセンシング技術により、障害物の回避もバッチリ可能なようだ。EMIEWは、オフィスや病院、福祉施設などでの活用が考えられている。

自動充電機能の追加によって連続稼働も実現していることも大きな特徴だ。

■ビル内で活躍するロボットが続々登場

ビル内で活躍するロボットが各社が続々開発している。例えばZMPの自動走行宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」は、レーザーセンサーとカメラで周囲環境を360度認識しながら最大時速6キロで自動走行でき、荷物を目的地に届けることができる。

2020年1月にはソフトバンク傘下のWireless City Planning社が、研究用ロボット「Cuboidくん」を使ったデモンストレーションを公開した。オフィスビルに設置されたエレベーターを使って見事荷物を運搬してみせ、宅配ロボットの可能性を改めて感じさせた。

オフィスの中は「公道」ではなく。自律走行ロボットの導入のハードルも比較的低い。そのため、自動運転技術のマネタイズはまずビルの中や建物の中から始まる、という見方がある。自動運転ラボではその切り口で過去にコラムを書いているので、関心がある方はぜひ読んでみてほしい。

【参考】関連記事としては「自動運転、マネタイズは「ビルの中」から 宅配ロボの需要」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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